コロワイド 決算/3月期税引前利益26.5%減、農畜産物の高騰などでコスト上昇

2025年05月12日 11:33 / 決算

コロワイドが5月9日に発表した2025年3月期決算によると、売上収益2691億5600万円(前年同期比11.6%増)、税引前利益47億7700万円(26.5%減)、親会社に帰属する当期利益12億4900万円(57.0%減)となった。

コロワイド

米や野菜、食肉など農畜産物の高騰や慢性的な人手不足によるコスト上昇に加え、消費者の選別志向・節約志向の影響を受けている。

効率化に向けた施策としては、使用する原材料の共通化を出発点にMD研究所において各ブランドの商品開発を進めているほか、ステーキ宮のハンバーグについては、成型を全てグループ工場で行うことで店舗オペレーションの負荷を軽減させた。

新たにグループに加わったデザート事業を手掛けるN Baton Company(2024年10月1日に日本銘菓総本舗から社名変更)や給食事業を手掛ける連結子会社5社については、これまでバラバラだった調達から物流までを、グループシナジーを活かして新たに整備。加えて、グループ工場を活用した商品生産も行い、効率化を図っている。

出退店では、直営レストラン業態を新たに84店舗出店した一方で62店舗を閉店し、直営居酒屋業態では13店舗を閉店。結果、連結会計年度末の直営店舗数は1424店舗、FCを含めた総店舗数は2586店舗となった。

レストラン業態の出店を郊外・ロードサイド・ショッピングセンター中心に進めており、特に牛角がプロデュースするフードコート専門店「牛角焼肉食堂」は60店舗を超え、「とんかつ神楽坂さくら」も40店舗を超える規模に成長している。

海外では、新規エリアとして開拓中の中東エリアにおいて出店を開始。既存展開エリアでは、インドネシアを中心に牛角や温野菜を出店した。

また、2024年4月に日本銘菓総本舗(現:N Baton Company)を、6月にはソシオフードサービスをそれぞれグループに迎えている。

一方、アトムでは「レストラン事業」へ経営資源を集中させるため、カラオケ事業を2025年3月にシン・コーポレーションへ事業譲渡した。

2026年3月期は、売上収益2884億2700万円(7.2%増)、親会社に帰属する当期利益21億2900万円(70.4%増)を見込んでいる。

コロワイド 決算/4~12月税引前利益11.0%減、コスト増が響く

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