コロワイド 決算/4~12月税引前利益11.0%減、コスト増が響く
2025年02月07日 17:08 / 決算
コロワイドが2月7日に発表した2025年3月期第3四半期決算によると、売上収益2004億7200万円(前年同期比11.9%増)、税引前利益52億9200万円(11.0%減)、親会社に帰属する当期利益22億8100万円(23.0%減)となった。
外食産業では、コスト上昇圧力や人手不足が収まらないことに加え、消費者の節約志向・選別志向がさらに強まっており、効率化を追求しつつ付加価値を向上させ、価格転嫁を進める必要性が高まっているという。
セグメント別の売上収益は、コロワイドMD718億2300万円、アトム271億7600万円、レインズインターナショナル692億2500万円、カッパ・クリエイト550億2600万円、大戸屋ホールディングス232億2900万円、その他306億4700万円となっている。
効率化に向けた施策として、コロワイドMDが中心となり、原材料の共通化や規格統一の活動を継続。一方、各店舗では改めて食材の適切な在庫管理を徹底した。
オペレーションにおける取り組みでは、自動案内システムやセルフレジ、モバイルオーダーなどの導入により、顧客の利便性向上と店舗の省力化につながるサービスを強化している。
出退店では、直営レストラン業態を69店舗出店する一方、直営レストラン業態45店舗、直営居酒屋業態を10店舗、合計55店舗を閉店している。
新店のうち、海外では新規エリア開拓の一環として進めている中東エリアで、2024年11月に1号店となる「GYUBOSS」(フードコート向けの牛角派生業態)を出店した。
国内では、引き続き牛角および、その派生業態や大戸屋、とんかつ神楽坂さくらを積極的に展開。かっぱ寿司は、これまでは郊外・ロードサイドを中心に展開してきたが、新たな需要の取り込みのため三大都市圏の駅前立地での出店を増やしている。
加えて、2024年4月より日本銘菓総本舗(10月1日よりN Baton Companyに社名変更)を連結子会社とした結果、同社の直営店35店がグループ店舗となった。
結果、第3四半期連結会計期間末の直営店舗数は1452店舗、FCを含めた総店舗数は2617店舗となっている。
通期は、売上収益2634億4300万円(9.2%増)、親会社に帰属する当期利益20億3400万円(30.0%減)を見込んでいる。
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