備蓄米/随意契約でイオン2万トン販売へ、オーケー・サンドラッグなどが申し込み
2025年05月27日 13:58 / 行政
政府は、大手小売事業者に対し、随意契約による備蓄米の売り渡しを進める。
農林水産省によると、年間1万トン以上の取扱数量(見込み含む)で、POSデータの情報提供に協力できる大手小売業者が対象となる。
売り渡し数量は、30万トン(2022年産米20万トン、2021年産米10万トン)。
5月27日午前中の申し込み状況によると、オーケー(1万500トン)、カインズ(5000トン)、パン・パシフィック・インターナショナル・ホールディングス(1万5000トン)、サンドラッグ(1万2866トン)など19社が申し入れている。
また、同日イオンは、政府備蓄米を随意契約で申し込み、約2万トン販売すると発表した。今後、政府と契約内容の詳細を調整し、6月初旬に全国のイオン店舗で順次販売することを予定している。
<申し込み状況>
申込⽇ | 業者名 | 申⼊れ数量(トン) | ||
2022年産 | 2021年産 | ⼩計 | ||
5⽉26⽇ | オーケー | 8,500 | 2,000 | 10,500 |
5⽉26⽇ | タイヨー | 48 | 0 | 48 |
5⽉26⽇ | 三和 | 300 | 0 | 300 |
5⽉26⽇ | マルアイ | 1,600 | 1,000 | 2,600 |
5⽉26⽇ | カインズ | 5,000 | 0 | 5,000 |
5⽉26⽇ | アイリスアグリイノベーション | 10,000 | 0 | 10,000 |
5⽉26⽇ | 宮城商事 | 10 | 0 | 10 |
5⽉26⽇ | ゼンショーホールディングス | 1,200 | 0 | 1,200 |
5⽉26⽇ | 諸⻑ | 4,000 | 2,000 | 6,000 |
5⽉26⽇ | JMホールディングス | 6,000 | 0 | 6,000 |
5⽉26⽇ | ベルク | 1,200 | 0 | 1,200 |
5⽉26⽇ | パン・パシフィック・ インターナショナルホールディングス |
15,000 | 0 | 15,000 |
5⽉26⽇ | サンドラッグ | 12,866 | 0 | 12,866 |
5⽉26⽇ | 楽天グループ | 10,000 | 0 | 10,000 |
5⽉27⽇ | ⻫鑫 | 0 | 20 | 20 |
5⽉27⽇ | 東穀 | 0 | 20 | 20 |
5⽉27⽇ | ミスターマックス | 5,000 | 0 | 5,000 |
5⽉27⽇ | 酒商増⽥屋 | 60 | 0 | 60 |
5⽉27⽇ | シジシージャパン | 5,000 | 0 | 5,000 |
計 | 19社 | 85,784 | 5,040 | 90,824 |
※27日午前9時までに備蓄米の随意契約を申請した19社
随意契約の方法は、国が提示した販売価格で販売する。8月までに消費者に提供される分を申し込む。毎日先着順で受付・契約・販売することとなっている。
売り渡し価格は60kg税別1万700円(税込み1万1556円、各年産の加重平均)。
一般的なマージンで既存在庫とブレンドしない前提で試算すると、小売価格が5kg税別2000円程度(税込み2160円程度) となる水準だという。
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