カジュアル衣料5社/6月既存店はユニクロ6.4%増、ライトオンは18.6%減
2025年07月11日 10:00 / 月次
カジュアル衣料5社の6月度の営業概況によると、既存店売上はユニクロ6.4%増、しまむら2.6%増、アダストリア0.2%減、ハニーズ3.4%減、ライトオン18.6%減となった。ユニクロとしまむら以外は減収となった。
6月 | 既存店売上高前年同月比 | 全店売上高前年同月比 |
ユニクロ | 6.4%増 | 8.9%増 |
しまむら | 2.6%増 | 2.2%増 |
アダストリア | 0.2%減 | 3.6%増 |
ハニーズ | 3.4%減 | 3.2%減 |
ライトオン | 18.6%減 | 37.2%減 |
■国内ユニクロ事業(2024年8月期:売上高9322億円)
既存店(715店)+Eコマースの売上高6.4%増、客数7.4%増、客単価0.9%減
直営店(785店)+Eコマースの売上高8.9%増、客数9.8%増、客単価0.8%減
出退店は、出店0店、退店6店
6月は気温とキャンペーンがマッチし、夏物商品が好調だったことに加え、需要を捉えた新商品も好調で、既存店売上高は増収となった。
■しまむら事業(2025年2月期:売上高6353億円)
既存店売上2.6%増
全店売上2.2%増、客数1.2%増、客単価1.0%増
出店0、退店1、月末店舗数1415店
最終週に気温が上昇したことで、婦人のアウター衣料、肌着、インテリア、寝具が売上を伸ばした。 アウター衣料は、JBの「SEASON REASON」が売上をけん引。気温上昇に伴い「FIBER DRY」シリーズの肌着やスリッパ、「超COOL」シリーズのラグや敷きパッドなどの冷感商品が好調だった。
■アダストリア(2025年2月期:売上高2931億円)
既存店売上高0.2%減、客数0.7%減、客単価0.5%増
全店売上高3.6%増、客数5.3%増、客単価1.6%減
出店4、退店0、月末店舗数1325店
月初は夏物商品の動き出しが鈍かったものの、後半は気温上昇に伴い堅調に推移。昨年に比べ休日が1日少なかったことで、既存店前年比1.8ポイントのマイナス影響があったと試算。アイテム別では、夏向けの機能性素材を使用したパンツや半袖の羽織アイテム、Tシャツが人気。
■ハニーズ(2025年5月期:売上高577億円)
既存店売上高3.4%減、客数4.3%減、客単価0.9%増
全店売上高3.2%減、直営店客数3.7%減、直営店客単価1.1%増
出店0、退店4、月末店舗数868店
前半に気温が上がらず伸び悩んだことと、休日が前年より1日少なかったこともあり、既存店売上は前年を下回った。商品ではブラウス、カットソーが売れ筋だった。
■ライトオン(2024年8月期:売上高388億円)
既存店売上高18.6%減、客数15.4%減、客単価3.8%減
全社売上高37.2%減、客数35.0%減、客単価3.3%減
出店0、退店1、月末店舗数249店
上旬は新たな品ぞろえと価格改定(上代の引き下げ)が奏功し客数の増加につながったが、下旬は前年同月のハードルが高かったことに加え、EC売上が振るわなかった。
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