ニトリHD/新商品の割合を今期中に30%へ、似鳥会長「売場ガラッと変わる」

2025年11月14日 12:10 / 経営

ニトリホールディングスの今中間期(4~9月期)の決算は減収減益となった。国内既存店の客数がすべての月で前年割れと、客数が伸び悩む。開発体制を強化し、新商品の投入によって巻き返し図っていく。

<似鳥昭雄会長>
似鳥昭雄会長

11月13日の決算説明会で似鳥昭雄会長は「皆様の期待を裏切って申し訳ない」と謝罪。その上で「やはり客数が少ないというのは、お客さんが求めている商品が少ない」と原因を分析した。

似鳥会長によると、ニトリの商品は1万から1万2000SKUある。そのうち35%にあたる4000SKUが毎年開発されているということだったが、その数字には部分的に改良した商品も含まれていたという。「実際に新しい商品は17%だった。この数字を知って驚いた」。

そこで似鳥会長自身が商品本部長となり、全商品をチェックするなど陣頭指揮をとる体制に変えた。新商品の割合を最低でも30%以上とし、「そのくらい新しい商品があれば売場もガラッと変わる。早期に30%、できれば40%」と意気込む。

商品開発を強化するため、マーチャンダイザーが海外に行く頻度を増やす。「コロナの影響で海外出張が減ったがその後もリモートでの商談が定着した。調べると75日しか海外に行っていない。これでは話にならない」とし、海外出張の目安を倍の150日に変更。

「自分たちの足で探さないといい商品はない。誰も行ったことがないところへ行って開発するのが基本中の基本。もう一度基本に戻って、商品部を生まれ変わらせたい」。

マーチャンダイザーの裁量も増やし、これまで開発から店頭に並ぶまでに6カ月かかっていたリードタイムを3カ月に短縮。

10月時点では1年以内に発売した新商品の割合は18%だが、これを徐々に増やし来年の2月には30%になる計画。3月には34%を見込む。「この効果はおそらく来期の4月以降」とみている。

ニトリHD 決算/4~9月減収減益、国内既存店の客数減が響く

流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。

メルマガ無料登録はこちら

経営 最新記事

一覧

ニトリに関する最新ニュース

一覧

商品開発に関する最新ニュース

一覧

MDに関する最新ニュース

一覧

最新ニュース

一覧