食品宅配市場/シニア層の取り込み・囲い込み競争激化
2017年09月12日 13:00 / トピックス
矢野経済研究所が9月12日発表した、「2017年版 食品宅配市場の展望と戦略」によると、2016年度の食品宅配総市場規模は前年度比3.3%増の2兆782億円と堅調に推移した。
少子高齢化の影響を受け、国内の食関連市場は縮小傾向にあるなか、2015年度に2兆円の大台に乗り、堅調な伸びを示している。
食品宅配市場においては、シニアが共働き・子育て世帯と並ぶ重要なユーザーになりつつある。従来
から高齢者が主要ターゲットである在宅配食サービスのほか、生協の個配サービスやネットスーパー、自然派食品宅配、コンビニエンスストア(コンビニ)宅配などは、シニア層を意識した品揃えとサービスの強化で囲い込みを図っている。
食品宅配サービスは、宅配の領域を超えて、高齢者の見守りや生活支援、地域活性化にも寄与することが求められており、民間事業者間の業務提携はもとより、国や地方自治体と連携した取り組みが急増している。社会サービス化する食品宅配は、超高齢社会を支える日本独自のサービスとして進化している。
2017年度の食品宅配総市場規模(主要10分野合計値)は前年度比3.0%増の2兆1413億円、2021年度には2兆3985億円に拡大し、2017 年度から2021 年度の年平均成長率(CAGR)は 2.9%推移を予測している。今後もシニア及び共働き世帯を主要ターゲットに、分野別では在宅配食サービスやネットスーパー、コンビニエンスストア(コンビニ)宅配などが比較的大きな伸びを示すものと考えている。
トピックス 最新記事
一覧最新ニュース
一覧-
- 賃上げ2024/ゲンキー正社員平均5%アップ
- 04月26日
-
- 大戸屋/「そよら横浜高田」に新店舗オープン
- 04月26日
-
- イオン九州/長崎県の医療介護施設に無人店舗5/1オープン
- 04月26日
-
- 吉野家HD/ラーメン店向けめん・スープ製造の宝産業を買収
- 04月26日
-
- 西武グループ、野村不動産/「軽井沢千ヶ滝地区」を共同開発
- 04月26日
-
- ニトリ/中国95店舗目「福州倉山愛琴海店」オープン
- 04月26日
-
- SHEIN/キャッシュレス決済「PayPay」導入
- 04月26日