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バローHD/4~12月は改装店舗好調で増収増益

2019年02月07日 13:50 / 決算

バローホールディングスが2月7日に発表した2019年3月期第3四半期決算は、売上高4283億7600万円(前年同期比3.6%増)、営業利益122億2200万円(9.9%増)、経常利益133億6600万円(8.9%増)、当期利益80億6400万円(6.5%増)となった。

<バローの店舗>
バローの店舗

SM事業の売上高は2671億3900万円(1.6%増)、営業利益は77億5500万円(14.1%増)となった。

中核のバローでは、店舗の数ではなく、商品の魅力で商圏拡大や地域シェアの向上を図ろうと、ドミナント戦略の下で集中的に店舗開発を進めてきた岐阜県を中心に18店で改装をした。

2018年9月に増床した「SMバロー関緑ヶ丘店」(岐阜県関市)、商業施設の全面改装に併せて11月に増床した「SMバロー高山店」(岐阜県高山市)では、精肉売場を大幅に拡張するとともに、青果部門で産地直送の取り組みを強化し、鮮魚部門では商品化の見直しや専門店の導入を図るなど、価値訴求にも努めた。

7月に移転新設した「SMバロー下恵土店」(岐阜県可児市)、12月に新設した「SMバロー高辻店」(愛知県名古屋市昭和区)では、生鮮・惣菜を主軸に売場を構成するなかで、グループの調達、製造・加工機能を活かした商品を数多く取りそろえた。

商品開発を進める惣菜部門では、弁当・丼21種をリニューアルするとともに、旬の野菜を使った和惣菜を導入し、「国産なすの揚げ浸し」が夏のヒット商品に、秋にかけては「さといもの旨煮」、通年では「加賀揚げと大根のうま煮」が安定した売上を確保する商品へと成長した。

9月に初めての路面店として開設した惣菜専門店「デリカキッチン星ヶ丘店」(愛知県名古屋市名東区)は、昼食に加えて夕食需要を取り込むため、新たな惣菜や食事パンを導入した。

店舗では、6店を新設、リロケーション・業態転換に係る3店を含む計7店を閉鎖したほか、8月に滋賀県でSM3店を展開するフタバヤを子会社化し、当第3四半期末現在のSM店舗数はグループ合計283店となった。

グループ全体で経営資源の有効活用を図り、10月、「タチヤ北方店」(岐阜県本巣郡北方町)をホームセンターバローの隣地に開設し、相互に集客力を高めたほか、食鮮館タイヨーがSMバローとしての営業を終了した店舗を引き継ぎ、11月に「食鮮館タイヨー小土店」(静岡県焼津市)を開設した。

同事業では、バローの既存店売上高が0.7%減少したものの、前期から当期にかけて開設した店舗や子会社化した食品製造業、第3四半期から連結業績に加わったフタバヤが寄与し、増収となった。

売上総利益率の改善やグループ横断的に進めた経費管理の効果により、増益を確保した。

通期は売上高5600億円(2.9%増)、営業利益148億円(9.9%増)、経常利益163億円(9.1%増)、当期利益90億円(18.9%増)の見通し。

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