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いなげや/3月期は巣ごもり需要発生で業績持ち直し

2020年05月11日 11:05 / 決算

いなげやが5月8日に発表した2020年3月期決算によると、営業収益2542億6700万円(前年同期比1.0%増)、営業利益23億2900万円(2.2%増)、経常利益26億2200万円(1.5%増)、親会社に帰属する当期利益6億8500万円(前期は13億400万円の損失)となった。

スーパーマーケット事業の売上高は2015億8800万円(0.6%増)、営業利益11億5600万円(31.8%増)となった。

売上高は、天候不順や台風等の自然災害が多く発生したこと、消費税増税の影響、新型コロナウイルス感染症の流行による巣ごもり需要の発生など、外部環境に大きく左右されながら推移した。既存店売上高は2020年2月と同年3月を除き前年割れ傾向が続いていたが、新設店舗の売上は堅調に推移した。

いなげやは、川崎京町店(川崎市川崎区)、スクラップ&ビルドにより小金井東町店(東京都小金井市)の2店を新設し、一方、6店を閉鎖した。既存店の活性化を引き続き推進し、お花茶屋店(東京都葛飾区)、所沢西武園店(埼玉県所沢市)、東村山市役所前店(東京都東村山市)、横浜星川駅前店(横浜市保土ヶ谷区)など合計11店の改装を実施した。

三浦屋は、2店を閉鎖した。期末店舗数は、いなげやの135店と三浦屋の9店を合わせて144店となった。

■ドラッグストアは販管費上昇で減益

ドラッグストア事業の売上高は431億8600万円(3.0%増)、営業利益8億9500万円(22.4%減)となった。

売上高は、消費税増税後の来店客数落ち込みの影響が見られたものの、販促媒体を最大限に活用し来店客数の確保を図ったこと、新店効果もあり増収となった。一方、労働単価上昇や店舗改装費用の増加で販売費及び一般管理費は増加した。

調剤併設店の立川北口大通り店(東京都立川市)、武蔵砂川店(東京都立川市)、川崎中野島5丁目店(川崎市多摩区)、フレスポひばりが丘店(東京都西東京市)、清瀬北口店(東京都清瀬市)の5店を新設した。清瀬北口店は、グループ内で業態転換して出店した。

既存店の活性化を引き続き推進し、薬局東大和南街店(東京都東大和市)、相模原下九沢店(相模原市緑区)など11店の改装を実施した。

そのほかには、調剤部門の部門コンセプトである「生活サポート薬局の規模拡大」の具現化として、秋津駅前店の店内の一部を改装し調剤薬局秋津駅前店を併設した。期末店舗数は137店となった。

次期は、営業収益2550億円(0.3%増)、営業利益24億円(3.0%増)、経常利益27億円(2.9%増)、親会社に帰属する当期利益8億円(16.7%増)を見込んでいる。

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