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クリエイトSDHD/5月期はライフスタイルの変化でメイク関連苦戦、増収減益

2022年07月11日 10:30 / 決算

クリエイトSDホールディングスが7月11日に発表した2022年5月期決算によると、売上高3507億4400万円(前年同期比3.6%増)、営業利益181億7600万円(2.4%減)、経常利益186億6500万円(2.1%減)、親会社に帰属する当期利益125億9500万円(1.8%増)となった。

ドラッグストア事業は、長引くコロナ禍のなか、お客・患者や従業員の安心・安全を最優先に考え、集客の波を作る販売促進策の自粛を継続しつつ、いつ来店しても求めやすい価格で提供するEDLP(エブリデイ・ロープライス)を推進した。また、日常生活に必要なものが一ヶ所で揃うワンストップショッピングのニーズに対応するため、生鮮食品・冷凍食品の品揃えを拡充するなど、食品の販売を強化した店舗改装に取り組むとともに、ドラッグストアへの調剤薬局併設を推進し、小商圏における利便性及び専門性の向上に引き続き注力した。

コロナ禍の影響では、手洗いやマスク着用の習慣化、ライフスタイルの変化等により、総合感冒薬、メイク関連商品の需要の落ち込みが続く一方、調剤薬局においては前年の受診手控えによる影響は一巡し、応需枚数は堅調に推移した。その結果、売上高は前年同期の感染予防対策商品や巣ごもり商品を中心とした需要拡大に対する反動減があった一方、生鮮食品をはじめとした食料品及び調剤薬局売上は堅調に推移し前期を上回る結果となった。

サステナビリティ経営の推進に向けた取り組みでは、代表取締役社長を委員長とするサステナビリティ推進委員会を設置し、同委員会においてサステナビリティ基本方針の策定及び重要課題(マテリアリティ)の特定をするとともに、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言に基づく情報開示についての検討に着手した。このほか、取締役会の諮問機関として指名・報酬委員会を設置するなど、ガバナンス体制の強化にも取り組んだ。

ドラッグストアの新規出店として、30店舗の出店をした。一方でスクラップ&ビルドにより1店舗、契約期間満了により2店舗の閉鎖を行った。調剤薬局の新規出店では、調剤専門薬局を2店舗、ドラッグストアへの併設調剤薬局を48店舗開局し、ドラッグストアの出店数を上回る計50店舗を開局した。一方で契約期間満了により調剤専門薬局1店舗の閉鎖を行った。

次期は、売上高3713億円(5.9%増)、営業利益169億7000万円(6.6%減)、経常利益174億円(6.8%減)、親会社に帰属する当期利益114億4000万円(9.2%減)を見込んでいる。

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