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ニトリHD/4~9月営業利益20.1%減、配達費削減で経費抑制

2023年11月10日 17:28 / 決算

ニトリホールディングスが11月10日に発表した2024年3月期第2四半期決算によると、売上高4168億1400万円(前年同期比1.5%減)、営業利益551億7300万円(20.1%減)、経常利益569億2100万円(19.2%減)、親会社に帰属する当期利益380億4300万円(26.1%減)となった。

<ニトリ>

国内の営業概況は、第2四半期連結累計期間において、売上対策として既存店の改装を積極的に進めてきた。より多くの顧客に満足してもらうために、一部商品の期間限定価格での提供など各種キャンペーン施策を実施。売上原価については、円安の進行に起因する輸入コストの上昇などで増加した。販売費と一般管理費については、物流の内製化や拠点再配置による発送配達費の削減などで、経費の抑制に努めている。

第2四半期連結累計期間における販売実績では、汚れ・ひっかきに強い新素材生地「Nシールドファブリック」を使用したロータイプのリビングダイニングテーブルセット「リラックス」や、オーガニックコットンを混合したやさしい肌ざわりが特徴の天然素材寝具などの売上が好調に推移した。

新しい買い方の提案に関する取り組みとしては、ニトリネットにて配信を行っている「ニトリLIVE」において、キャンプフェス「GO OUT JAMBOREE 2023」に初出展し、今季のアウトドア用品について、初めて屋外イベント会場から生配信。「ニトリLIVE」の視聴者数は第2四半期連結累計期間において200万人を超えた。引き続き、オンラインとオフラインの融合施策を推進し、顧客との継続的な関係性の構築と、買い物利便性の向上に努めていく。

物流施策では、川上から川下までの物流機能の全体最適の実現を目的とした物流戦略プロジェクトを推進し、DC拠点の最適配置と機能集約を進めている。第2四半期連結累計期間では、2023年9月に福岡DCを着工した。

海外の営業概況は、第2四半期連結累計期間においてタイおよび香港に初出店。また、台湾で5店舗、中国大陸で13店舗、マレーシアで1店舗を出店し、アジア地域への出店を加速している。「住まいの豊かさを世界の人々に提供する」という企業理念のもと、今後も未出店の国・地域も含め店舗網の積極的な拡大を進めるという。

島忠事業については、商品ラインアップの見直しを進めており、新規に投入したミニベロ自転車などが好評。PB商品の展開加速を見据えて、物流拠点の再構築を進めている。さらに、従業員が実際に商品を使用することで、顧客視点の意見をより良い商品の開発に反映させる取り組みも開始した。

通期は、売上高9320億円(1.7%減)、営業利益1451億円(3.6%増)、経常利益1470億円(2.0%増)、親会社に帰属する当期利益1000億円(5.1%増)を見込んでいる。

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