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ローソン 決算/2月期、コロナ禍後の需要の変化に対応し売上・利益とも過去最高更新

2024年04月11日 17:30 / 決算

ローソンが4月11日に発表した2024年2月期決算によると、営業収益1兆879億6400万円(前年同期比8.8%増)、税引前利益772億9200万円(64.0%増)、親会社に帰属する当期利益521億4800万円(75.5%増)となった。チェーン全店売上高は2兆7509億円(7.2%増)、営業収益は1兆879億円(8.8%増)、事業利益は940億円(46.3%増)で、いずれも過去最高を更新した。セグメント利益に関しては、好調な国内コンビニエンスストア事業に加え、エンタテインメント関連事業、海外事業で過去最高となった。

2025年度を最終年度とする中期経営ビジョン「ローソングループChallenge 2025」の「ROE15%以上」「EPS500円以上」のチャレンジ指標については、2023年度で「ROE19.5%」「EPS521円」となり、2年前倒しで達成した。

<竹増社長>

同日、都内で開いた決算説明会で竹増社長は、「コロナ禍の中でお客様からのローソンの使われ方を変えていくことができた。それは、まちかど厨房なのか、冷凍食品なのか、無印良品なのか、この深掘りはすごく難しいが、大変革実行委員会を通して、リアル店舗として変わっていくことで、まずは一定のお客様の支持を得ることができた。最初のチャレンジは、生鮮食品野菜を全店に置くことから始まった。それから、地元の豆腐を置いてみたり、納豆を工夫してみたり、そうな地道な実証実験を繰り返しながら、お客様に使っていただくことに取り組んできた。これが、お客様の評価のベースとなり、2023年度に人が動き始めて、いまの数字をいただいている」と過去最高の業績数値の要因を解説した。

国内コンビニエンスストア事業に関しては、既存店売上高・客数・客単価すべてで前年を上回った。ローソングループ大変革委員会で進めてきた、店舗改装や商品の刷新、「まちかど厨房」「デリバリーサービス」「無印良品」の導入店拡大などの改革や「ハピろー!」を中心とした販促効果などにより、既存店売上高は4.6%増、客数は4.0%増、客単価は0.6%増となった。全店平均日販は前年より3万4000円増の55万6000円となり過去最高を更新した。

商品面では、「からあげクン」などの定番商品に加え新商品の揚げ物「Lから」やリニューアルした「金しゃりおにぎり」シリーズなどのおにぎりの売上が好調に推移した。日用品においては、全国拡大した「無印良品」や韓国コスメ「&nd by rom&nd」が好調だった。デリバリーサービスについては、全国47都道府県で導入店舗数が4884店となった。

なお、株式非公開後の社長職について、竹増社長は、「株主の方が決めることなので、私から申し上げることはできない。ただ、やる気を問われれば、もちろんやりたい」と意気込みを語った。

来期業績予想は、KDDIによる株式公開買い付けに伴い上場廃止となるため、開示していない。

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