ヤマダHD 決算/4~6月増収増益、エアコン販売が好調・住建部門が回復
2024年08月09日 13:23 / 決算
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ヤマダホールディングスが8月9日に発表した2025年3月期第1四半期決算によると、売上高3791億300万円(前年同期比4.2%増)、営業利益143億4600万円(29.6%増)、経常利益161億1000万円(23.8%増)、親会社に帰属する当期利益96億1600万円(8.3%減)となった。
売り上げ面は、個人消費の持ち直しによる耐久消費財の需要増加、猛暑によるエアコン販売の伸び、前期の構造改革により売り上げが低迷していた住建部門の回復傾向により、増収だった。
利益面も、販売管理費は、店舗営業時間の見直しによる残業時間の抑制、店舗の統廃合による店舗生産性を高める取り組みなどを進め、結果として人件費、光熱費を抑制。増益を計上している。
デンキセグメントにおける売上高は3124億3300万円(2.9%増)、営業利益は144億4000万円(19.6%増)。
「くらしまるごと」戦略の強化として「たのしい。くらしをシアワセにする、ぜんぶ。」をストアコンセプトとしたくらし体験・体感・完結型店舗「LIFE SELECT」の展開を推進している。
2024年5月、広島県福山市に「Tecc LIFE SELECT 福山店」を新装オープンした。(2024年6月末現在 全国33店舗)。こうしたLIFE SELECTをコアとした積極的なエリア店舗開発により営業体制強化を進めるとともに、リフォームや家具・インテリア、ネット・TVショッピング、法人事業などを拡充している。
住建セグメントにおける売上高は613億9000万円(12.6%増)、営業損失は10億4600万円(前年同期比6億6300万円増)の増収・赤字幅の縮小となった。
ヤマダホームズは売上高198億2400万円(25.0%増)、営業損失8億8500万円(2億9000万円増)。前期より取り組んできた、営業・販売体制の刷新および積極的広告投資が奏功し、住宅事業・中古買い取り事業が好調に推移した。
ヒノキヤグループは、注文住宅事業が伸長したほか、収益物件販売を含む不動産投資事業が好調に推移したことにより、売上高267億3200万円(12.8%増)、営業損失2億8500万円(3億7700万円)となっている。
ハウステックは、グループシナジーの発揮、商品価格戦略の見直しの継続、徹底した経費コントロールの取り組みにより売上高152億100万円(2.2%増)、営業利益4億3200万円(11.6%増)。
金融セグメントにおける売上高は11億2100万円(25.1%増)、営業利益は3億1100万円(332.7%増)。グループの住宅事業・リフォーム事業と連携したヤマダNEOBANK住宅ローン、リビングローンの伸長、ヤマダ少額短期保険の業績拡大が寄与した。
環境セグメントにおける売上高は85億7400万円(4.2%増)、営業利益は3億8500万円(2.4%増)。
リユース家電の生産体制および売上高が着実に伸びている。再製品化した商品は、ヤマダデンキの300店舗以上で展開している。
通期は、売上高1兆6650億円(4.6%増)、営業利益482億円(16.2%増)、経常利益532億円(13.1%増)、親会社に帰属する当期利益282億円(17.2%増)を見込んでいる。
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