カッパ・クリエイト 決算/4~12月営業利益22.2%減、米・鮪・海苔などが高騰

2025年02月10日 10:05 / 決算

カッパ・クリエイトが2月7日に発表した2025年3月期第3四半期決算によると、売上高550億2500万円(前年同期比1.6%増)、営業利益7億5700万円(22.2%減)、経常利益7億8900万円(22.4%減)、親会社に帰属する当期利益7億900万円(12.1%減)となった。

カッパ・クリエイト

売上高と客単価が堅調に推移している一方、米や鮪、海苔などを中心に原材料価格高騰の影響を受け、回転寿司事業の売上総利益率が、前年同期比0.1%の減少となっている。

同事業の売上高は448億4800万円(2.9%増)。

従来はロードサイドを中心に出店してきたが、国内の人口動態の変化に対応するため、三大都市圏の駅前立地への出店や不採算店舗の閉鎖・移転など、店舗配置の最適化を進めている。

第3四半期連結会計期間で、駅前立地店舗として秋葉原駅の駅周辺へ出店した。ドミナント戦略として新潟県上越市・岩手県宮古市にも出店。新規商圏開拓として石川県野々市市に出店し、合計4店舗オープンした結果、期間末の店舗数は294店舗となった。

設備投資については、2店舗の改装を実施。第3四半期連結累計期間での既存店舗の改装は22店舗となった。改装店舗では、注文専用高速レーンや自動案内システム、セルフレジ、顧客自身のスマートフォンがタッチパネル替わりになる「スマホオーダー」、テイクアウト専用ロッカーを導入している。

DX・AI活用については、第3四半期連結会計期間で新たに自動案内システムを6店舗(合計281店舗)、セルフレジを5店舗(合計239店舗)に導入した。

また、54店舗にリードサインを新たに設置し、店舗の認知を拡大させることによる売上高増加効果を確認しているという。

デリカ事業の売上高は101億7700万円(3.8%減)。

引き続き食料品全般の価格上昇による消費者マインドの低迷により売上高が減少したが、主要取引先を中心とした売上高向上策が寄与し、2024年12月は前年同月比1%増まで回復している。特にデザート事業が順調に推移し、第3四半期連結会計期間に前年同期比25%増の売上高を確保した。

通期は、売上高740億6100万円(2.6%増)、営業利益18億3200万円(8.2%増)、経常利益18億2700万円(6.4%増)、親会社に帰属する当期利益14億1000万円(1.0%増)を見込んでいる。

カッパ・クリエイト/4~9月、マグロやサーモン高騰で営業利益27.8%減

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