パルグループHD 決算/2月期増収増益、OMO施策を深化・3COINS好調

2025年04月09日 11:33 / 決算

パルグループホールディングスが4月8日に発表した2025年2月期決算によると、売上高2078億2500万円(前年同期比7.9%増)、営業利益236億5600万円(27.1%増)、経常利益239億2900万円(27.0%増)、親会社に帰属する当期利益118億4800万円(7.8%減)となった。

パルグループ

衣料事業の売上高は、前年比80億2700万円増の1277億9500万円、雑貨事業の売上高は71億300万円増の796億8000万円。

OMO(Online Merges with Offline)施策の深化による販売強化に取り組んできた。フォロワー総数2000万人を超える社員インフルエンサーのSNSアカウントから積極的な発信を継続的に実施。直接返ってくる顧客の反応をMD施策に生かすWEBプロモーション活動は、売上増だけでなく発注量の適正化にもつながる役割を果たしているという。

2024年6月には、不正アクセスによるサーバートラブルが発生。直接的な損害は当初予算の特別損失の範囲内に収まったものの、発注システムが稼働できなかった6月下旬~8月上旬にかけてマニュアル作業での発注を余儀なくされ、仕入金額・発注アイテム数を抑制したことに加え、一部商品では納期ずれもあり、販売機会ロスが発生した。

一方で、プロパー販売比率が向上。在庫も抑制されたため、粗利益率は前年比で改善する結果となり、経常利益率が改善している。

「3COINS」は、テレビの情報番組に加え、経済誌で特集を組まれる機会も増え、ブランド力が飛躍的に向上。ショッピングモールのキーテナントの1つとして出店要請の機会も増えており、継続的な新規出店を行うとともに、出店に伴う賃料その他条件の改善や、店舗の大型化による効率化を進めてきた。

2025年1月には、創業者である井上英隆取締役相談役が取締役を退任することを公表。役員退職慰労金に加え、特別功労金を贈呈することを取締役会で決議し、31億5800万円を特別損失として引当計上した。

次期は、売上高2310億円(11.2%増)、営業利益264億円(11.6%増)、経常利益264億円(10.3%増)、親会社に帰属する当期利益168億5000万円(42.2%増)を見込んでいる。

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