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未上場スーパー/129社の売上総額3.1%増の7兆8984億円

2010年08月29日 / トピックス決算

帝国データバンクは8月27日、2009年度における売上高200億円以上の全国未上場スーパーの売上高動向調査を発表した。調査によると、売上高200億円以上の主要な未上場スーパーは129社で、売上高総額は7兆8984億円で前年同期比3.12%増となった。

129社のうち増収企業は66社、横ばいが3社、減収企業は60社で、増収企業が減収企業を6社上回った。2期連続で増収となった企業は63社、一方、2期連続で減収となった企業数は27社となった。

未上場スーパーで売上高トップは、イオン系列のマイカル、2位はセブン&アイHD系列のヨークベニマル。3位には群馬のベイシアが入った。上位30社は次表のとおりとなった。

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2009年度決算で前年度比10%以上売り上げを伸ばしたスーパーは11社。売上高を最も伸ばしたのは、鹿児島県阿久根市のマキオで69.31%増。「A-Z」の店名で生鮮食品から日用雑貨、自動車まで販売。2009年3月に「A-Zはやと」を開店、年間約95億円の売り上げが貢献した。

広島県福山市のエブリイは27.27%増。中国地域で生鮮食品、業務用スーパーを展開、焼山店、西条店、尾道新浜店を開店したことで売り上げを伸ばした。

光洋は25.18%増となった。イオン系のスーパーで店舗「KOHYO」とイオンから継承した「マックスバリュ」を展開、2009年6月、9月に新店舗を出店したのに加え、イオングループの電子マネー「WAON」の全店導入で、イオンユーザーの獲得とイオンプライベートブランド「トップバリュ」商品の本格導入も寄与した。

西鉄ストアは24.97%増、福岡県、佐賀県で展開する電鉄系のスーパーストア。期中関連会社のスピナのスーパーマーケット事業を吸収したために売上が増加した。

2007年から2010年7月までのスーパー経営企業の倒産件数は、2008年が76件と最も多かったが、今年1月~7月まででは36件と、前年同期比50%増で推移、全国での企業倒産が減少している中で、増加が目立つ結果となった。

調査対象企業は、全国の未上場スーパーで2009年度を含め3期分の決算数値が公表され、売上高が判明している企業。

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