流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





井筒屋/2月期はコスト削減で営業利益4.5倍

2011年04月18日 / 決算

井筒屋が4月14日に発表した2011年2月期決算によると、売上高は905億6600万円(前年同期比6.4%減)、営業利益32億6800万円(351.3%増)、経常利益25億7700万円(829.3%増)、当期利益25億300万円(前期は33億800万円の当期損失)となった。
2010年4月に婦人服では、カジュアルファッションを値ごろ価格で提案する「アンソレイユ」をオープンした。5月に、本店・黒崎店共同で「大リサイクルキャンペーン」を実施し、集客力の向上に努めた。
さらに、10 月には創業75周年を記念した「大創業祭」を開催し、記念商材の販売やプレミアム商品券の発行など、多彩な企画を実施した。2011年3月にはナチュラル&オーガニックコスメをセレクトした「エクラ ナチュレ」を展開し、新規顧客の獲得に努めた。
コレットでは、婦人服売場「ココガールズ」を9月にオープンさせ、九州初、北九州初のブランドを多数導入し、20代の女性をターゲットに話題性と集客力の向上を図るなど、本店との品揃え面での棲み分けを明確にし、両店舗の相乗効果が期待できる店づくりに努めた。
開店2周年を迎えた山口店では、商圏内唯一の百貨店として、今まで以上に地元に目を向けた品揃えの充実を図った。集客力向上策として前期から始めた「食品土日祭」を定着させ、3月からは「木曜感謝祭」を開催するなど、近隣商圏からの来店頻度の向上と顧客の固定化に努めた。
グループでも、顧客基盤の強化をはかるため、ハウスカードであるウィズカードの会員獲得を強力に推進するとともに、分割払いにもポイントを付与する新しいサービスを展開した。
コスト削減効果により販売費・一般管理費が前年に比べ17.5%減少した結果、営業利益が改善した。
来期は売上高826億円(8.8%減)、営業利益19億円(41.9%減)、経常利益13億円(49.6%減)、当期利益20億円(92.0%減)の見通し。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧