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ファーストリテイリング/8月期は売上高21.6%増、営業利益26.1%増の1644億円

2015年10月08日 / 決算

ファーストリテイリングが10月8日に発表した2015年8月期決算は、売上高1兆6817億8100万円(前年同期比21.6%増)、営業利益1644億6300万円(26.1%増)、税引前利益1806億7600万円(33.4%増)、当期利益1100億2700万円(47.6%増)となった。

国内ユニクロ事業の売上高は7801億円(9.0%増)、営業利益は1172億円(10.3%増)と過去最高の業績を達成した。既存店売上高が6.2%増収と好調だった。

売上総利益率は0.2ポイント低下し、人件費増加等の影響により、売上販管費比率は同0.1ポイント上昇した。

秋冬シーズンは、ヒートテック、ウルトラライトダウン、ウールセーターなどの冬のコア商品の販売実績が計画値を上回る勢いだった。特に2014年秋から販売を本格化した、従来のヒートテックよりも1.5倍暖かい「ヒートテックエクストラウォーム」の人気が高く、好調な販売を記録した。

春の立ち上げも順調だったが、6月以降の梅雨の時期が例年より気温が低かったことにより、夏物販売はやや低調に推移した。

2014年10月には、グローバル旗艦店のUNIQLO OSAKA、グローバル繁盛店の吉祥寺店を出店し、地域に根ざした店舗経営で、お客の支持を集める人気店舗となった。

海外ユニクロ事業の売上高は6036億円(45.9%増)、営業利益は433億円(31.6%増)と過去最高の業績を達成した。

エリア別のトレンドとしては、グレーターチャイナ(中国・香港・台湾)、韓国の業績が大幅な増収増益となり、全体の業績をけん引した。

東南アジアの営業利益は前年並み、欧州はロンドンのグローバル旗艦店の全面改装により固定資産除却損を計上した結果、営業利益は減益となった。

米国は年間の出店数が17店と、急速に店舗数を増やしたことと、ユニクロのブランドがまだ米国市場で認知されていないことで売上の計画未達が続き、事業の赤字幅は拡大した。

好調を維持しているグレーターチャイナの2015年8月期の業績は、売上収益が3044億円(前期比46.3%増)、営業利益が386億円(66.1%増)と大幅な増収増益となった。

期末店舗数はグレーターチャイナ合計で467店舗に達した。2015年8月期末の海外ユニクロ事業全体の店舗数は798店に達し、前期末比165店の純増となった。

グローバルブランド事業の売上高は2953億円(17.6%増)、営業利益は144億円(前期は営業損失41億円)となった。J Brand事業の赤字継続により減損損失51億円を計上した。

ジーユー事業の業績は極めて好調に推移し、ジーユー事業の年間の営業利益は164億円、前期比2.7倍の大幅増益となった。

一方、セオリー事業は米国ラグジュアリー市場の不調により、営業利益は減益、コントワー・デ・コトニエ事業も減益だった。

J Brand事業は米国市場におけるプレミアムデニム市場不振の影響を受け、赤字が拡大する結果となった。

来期は、売上高1兆9000億円、営業利益2000億円、税引前利益2000億円、当期利益1150億円の見通し。

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