イオンリテール/AI値引きを生鮮部門に拡大
2024年05月07日 15:18 / IT・システム
イオンリテールは5月7日、過去の販売データに基づきAIが適切な値引き率を提示する「AIカカク」の適用範囲を「生鮮部門」(畜産・水産)に拡大すると発表した。
2020年から同社は、AIによる需要予測に本格的に着手し、2021年に値引き支援システム「AIカカク」を総菜部門で実装した。
2022年には日配品の一部に適用し、今回、5月8日から畜産部門、5月22日より水産部門に拡大する。適用品目数はこれまでの約1.5倍の約1200品目となる。
導入店舗は同社が運営する約380店舗。
「AIカカク」は、同社と日本IBMが開発。販売実績や天候・客数などの環境条件を学習したAIが当日その時の需要を予測し、バーコードで読み取った商品情報と陳列数をもとに適切な割引率を提示する。
売り場の商品のバーコードを読み取り、陳列数を入力するだけのシンプルなシステム設計と画面設計になっている。入力後はAIが提示した適切な割引率で携行のシール発行機から自動印刷され、該当商品にシールを添付して作業完了と、経験に関わらず作業を進められる。
データに裏付けされた価格で販売することで、導入前に比べロス率が1割以上減り、値引きや売り切り業務に関わる教育時間も低減しているという。
■日本IBMの問い合わせ先
https://www.ibm.com/jp-ja
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