吉野家HD／中国強化で、タイの企業と合弁会社を設立

2012年10月25日／海外経営

吉野家ホールディングスは10月25日、タイ国系多国籍企業集団CPグループの子会社、正大置地控股と中国における外食事業を共同で進めるため、双方が50％を出資する合弁会社を設立すると発表した。

今後、両者で市場調査等の検討を行い、具体的な組織体制や合弁事業計画の詳細を協議する。

これまで、吉野家インターナショナルを通じて、現在中国における吉野家ブランドでのフランチャイズビジネスを、各地域のパートナーとの合弁事業形態を含めて展開しており、9月末時点での中国大陸店舗数は305店となった。

CPグループは80年以上に亘って中国における事業展開を行っており、事業領域は、農畜産業、食品業、小売業を中核として、製薬、貿易、メディア、不動産、金融などに及んでいるという。

「CPグループの対中投資額は約60億米ドルに達し、中国における殆どの省・直轄市・自治区をカバーするビジネスネットワークを保持しており、強いブランド力と、豊富な投資経験、地方政府との良好な関係を有している」（同社）。

今後、CPグループとの合弁事業体制のもと、未進出の地域をはじめとして、中国における店舗展開スピードを飛躍的に速めていくという。

新会社概要（予定）
社名：Chia Tai Yoshinoya Holdings Ltd.（仮称）
主な事業内容：中国国内における吉野家ブランドのファースト・フード・チェーン事業への投資
設立時期：2012年内
株主構成：吉野家HD50％、正大置地控股50％

関連記事