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ヤオコー/川越市に新本社竣工、売上高1兆円の拠点に

2018年11月09日 17:00 / 流通最前線トレンド&マーケティング

2階はオフィスフロアで、フロア内の、光庭や吹き抜けなど、自然光が入る明るい場所にテストキッチンを3カ所設けた。

<テストキッチン>
テストキッチン

テストキッチンは、新しいメニューを自由に考案したり、簡単な調理、試食をしてディスカッションができる場と位置付けた。

仕事の合間にお茶やコーヒーを飲みながらリフレッシュする場所としても利用できる。設置した場所に応じて、カウンターや天蓋の形がそれぞれ異なる特徴的なデザインを採用した。

<オフィス>
オフィス

オフィスは固定席のほか、一部にフリーアドレス席を用意した。本部と店舗をつなぐスーパーバイザーやトレーナーが本部に戻ってきた時の打ち合わせなどの利用を想定している。

部署ごとの固定席の枠組みは維持する方針で、フリーアドレスは職種に応じて適用する。

<フリーアドレス席>
フリーアドレス席

3階は、オフィス、会議室、社長室、会長室、健康管理室などを設置している。

主要部署は2階にあるため、社長と副社長は2階にも席を設け、社員とコミュニケーションを取りやすい座席配置を目指した。

<2階の社長席と副社長席>
2階の社長席と副社長席

2階の西側にはテラスを設け、西日をやわらげ、室内への熱負担を少なくする半屋外空間とした。住宅で使用されるような引分け窓を採用し、春や秋には自然換気をすることができる。

<2階のテラス>

川野澄人社長は、「ワンフロアにさまざまな部署を集約できたことで、意思決定を早くすることができる。これまでは時間を決めて会議を開いていた問題も、部署をまたいでお互いに顔場見える空間であり、簡単な打ち合わせで済むこともあり得る。これまでよりもスムーズに仕事が進むことで、働き方の改善にもつなげたい」と語る。

次のステージに向けて、働いてみたい職場での人材獲得、商品開発、ダイバーシティ推進、災害対悪などの機能強化を実現するという。

<フリーアドレス席にも絵画を展示>
フリーアドレス席にも絵画を展示

新サポートセンターには、館内の各所にヤオコー川越美術館(三栖右嗣記念館)が所蔵する作品を展示した。

三栖右嗣氏は、埼玉県比企郡ときがわ町にアトリエを構え、制作活動をおこなってきた画家で、川野幸夫会長と親交があった。

<会議室にも絵画を展示>
会議室にも絵画を展示

川野幸夫会長は、「館内各所に、これまで親しくしていただいた三栖右嗣先生のリトグラフや作品を展示している。三栖先生は、伊東先生と同じように、やはり本物だ。ヤオコーも、ヤオコーの社員もまだ本物ではないから、本物の絵を見ることでたまには自分を振り返ろうということで、絵をあちこちにかけさせてもらった」と絵画を展示した趣旨を説明している。

<1階エントランスにギャラリーを設置>
1階エントランスにギャラリーを設置

1階エントランスにはギャラリー風の展示をしており、定期的にヤオコー川越美術館が所蔵する作品と入替を行う予定で、誰でも新サポートセンターを訪れた人が作品を楽しめるようにしたいという。

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