日本酒/輸出総額が10年連続で過去最高更新
2020年02月05日 14:50 / 商品
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全国約1730の蔵元が所属する日本酒の業界団体・日本酒造組合中央会は2月5日、2019年度の清酒輸出総額は約234億円(前年比5.3%増)で、10年連続で過去最高を更新したと発表した。
数量ベースでは3.2%減となり、量よりも質を求める海外のトレンドが分かった。一升瓶(1.8ℓ)に換算すると約1400万本。一升瓶(高さ約40cm)を並べた距離に換算すると約5600kmで、東京からインドネシアのバリ島の都市デンパサール間に相当する計算となる。
国別に見ると、金額・数量ともに第1位はアメリカ。一番堅調に伸びたのは中国(金額ベースで39.4%増)だった。新興国のブラジルも27.9%増と大きく伸長した。一方で、日韓関係の悪化により韓国への輸出38.5%減と大きく数字を落とした。
ヨーロッパ諸国の中では金額ベースでドイツが19.6%増、イギリスが15.2%増の伸びをみせ、醸造所のあるイギリスと日本酒造組合中央会が展示会に出展を重ねてきたドイツでの日本酒認知が高まってきていることを感じさせる数字となった。
国別では、2位に中国、3位に香港が入った。輸出額は中国50億100万円、香港39億4300万円となり、中国大陸で89億4300万円となった。首位のアメリカは67億5700万円で、中国市場全体では実質的な首位となった。
中国の伸び率は10年前と比較して約21倍と驚異的な数値で、現地での日本酒を取り扱う人が増えていることを裏付けた。
<2009年と2019年の国別金額ベース対比>
※単位:百万円
日本酒造組合中央会の宇都宮仁理事は、「日本酒は、日本文化・和食文化の重要な要素であり、日本酒輸出の増加は海外での日本食レストランの増加に支えられていた。しかし、最近では日本酒と各国の料理との相性の良さに関心を寄せるソムリエなどが多くなってきていると感じている。今後は、さらに各国のソムリエなどに対して日本酒の可能性を提案していきたいと考えている。東京オリンピック・パラリンピック期間中には、インバウンド向けに日本酒の多様な楽しみ方や酒蔵ツーリズムなどのPRを積極的に行う予定だ」と述べた。
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