ファンタ/30~40代向け「プレミアムグレープ」発売、新技術導入
2020年02月18日 15:40 / 商品
コカ・コーラシステムは2月18日、大人向けの特別な商品として3月2日から「ファンタ プレミアムグレープ」380mlPET(希望小売価格150円本体)を発売すると発表した。
同社の調査によると、フルーツ炭酸飲料市場は2015年から2018年まで減少傾向で市場の縮小が続いている。年代別に分析すると、30代、40代の落ち込みが他の年代よりも大きいことが分かった。
そこで、10代向けに展開しているファンタの新規施策として、30代以上をターゲットとした大人向けの特別なファンタを開発したという。
「今回、収穫後24時間以内に搾汁されたぶどう果汁とすりつぶしピューレを使用。果汁13%というリッチでコク深い味わいが特徴的な、今までにないぜいたくなファンタに仕上げた」(同社)。
従来、ピューレは沈みやすい特徴があり、一本一本充填されるまで、沈ませない、粒をこわさないことが難しかった。今回、均一にピューレを撹拌する技術とピューレの一粒一粒を壊さないで充填できる新技術を使用した製造ラインを導入した。
また、無菌充填技術を活用することで、熱水でのシャワー殺菌を経ず製品化が可能となり、高いガス圧とフレッシュな味わいを実現したという。
ピューレが特徴の商品であるため、商品陳列中にピューレがボトルの下に貯まる特性がある。そのため、ボトルのキャップには、「ゆっくりボトルをひっくり返してください」と注意書きを入れ、ピューレを飲料全体に混ぜて飲むことを提案している。
発売日翌日となる3月3日から、「ファンタ プレミアグレープ」の大型キャンペーンをスタート。広告には、大人の魅力に溢れた実力派俳優の永山瑛太さん・松田龍平さんを起用した。30代以上の大人に幅広く支持され、映画やドラマで大活躍の二人が、等身大の30代を代表し、「ファンタ プレミアアンバサダー」として、「ファンタ プレミアグレープ」の本格的なおいしさを伝える。
「ファンタ」の新しい魅力を提案することで、新規飲用者の拡大や飲用習慣化の強化に取り組み、フルーツ炭酸市場のトップブランドとして市場の活性化を図る。
日本コカ・コーラマーケティング本部の島岡芳和炭酸&エナジーカテゴリーバイスプレジデントは、「2017年から開始した「大人ファンタ」シリーズで、10代の頃ファンタを飲んでいた世代にファンタを再認識してもらう土壌ができてきた。ファンタを卒業した世代が、またファンタに戻ってきてもらうきっけにしたいと思い、価格設定は手頃な価格設定とした。500mlの炭酸は飲み切れないという中高年も多く、おいしく飲み切れる容量や時間を考慮し、360mlという容量にした」と商品開発の経緯を語った。
なお、レギュラー商品のファンタは、500mlPET(希望小売価格140円本体)、1.5LPET(同340円)で販売している。
■ファンタプレミアブランドサイト
https://www.fanta.jp/premier/
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