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コカ・コーラ/withコロナで家庭向けEC「ラベルレス」飲料強化

2020年08月04日 13:10 / 商品

コカ・コーラシステムは8月3日、「綾鷹」「爽健美茶」「カナダドライザ・タンサン・ストロング」のラベルレス製品をアマゾン、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのネット通販チャネルにて、オンライン販売限定で導入開始した。

<家庭向け「ラベルレス」商品強化>
家庭向け「ラベルレス」商品強化

通常ラベルに記載している原材料名などの法定表示を外装ダンボールに記載することにより、ラベルをつけずに販売することが可能となった。製品容器からラベルをなくすことにより、ラベルをはがす手間をなくし、リサイクルのための分別も楽にすることができる。

このため、ラベルレス製品はケース購入の多いネット通販での需要に適していると同社は分析した。

今回導入するラベルレス3製品は、「綾鷹」(525ml×24本、税別3336円)、「爽健美茶」(500ml×24本、3336円)、「カナダドライザ・タンサン・ストロング」(430ml×24本、2640円)となっている。

今年は新型コロナウイルスの影響による在宅時間の増加、テレワークなどの新たな生活様式の普及による、家庭内でのRTD飲用が増加しているという。

それに伴い、RTD飲料についてケース単位で自宅まで届けてくれるネット通販による購入が増加。日本コカ・コーラの調査によると、2020年1~6月のRTD市場は前年同期比30%以上成長、同社のネット通販出荷数量合計は、市場平均を上回る46%増となった。

<太田貴史グループマネジャー>
太田貴史グループマネジャー

同日行われたオンライン説明会で、日本コカ・コーラ オンラインショッパーマーケティングの太田貴史グループマネジャーは、「4月に発売したいろはす天然水のラベルレス商品は、エコかつごみをすてる手間がはぶけると好評で、今までECを飲料購入に利用していなかった層も呼びこめた。お茶・水・炭酸水が飲料のEC通販市場の半数を占めることから、新たに3種のラベルレス製品を投入し、顧客ニーズに対応する」と説明した。

同社の調査によると、「い・ろ・は・す天然水ラベルレス」が消費者に支持されたのは在宅時間の増加に伴う「分別しやすさ」が主な要因だった。在宅時間の増加に伴い、7割以上の人がゴミの分別にストレスを感じ、ストレスだと思う家事の2位は、「ペットボトルのラベルはがし」となった。

また、コカ・コーラシステムでは、ECモール内でコカ・コーラグループの製品を販売している各店舗の飲料販売において、通常必要となる在庫管理、ピッキング、配送といった業務を代行する「ドロップ・シッピング」を実施、好評を得ている。

販売を手掛ける各ECサイトに、製品、新規顧客の取り込みだけでなく、物流上のメリットも提供している。

太田氏は、「当社のEC通販の成長ドライバーはトクホ製品(71%増)と、「いろはす天然水」(69%増)特にラベルレス製品だった。堅調に成長するRTD飲料のネット通販において、消費者の選択肢の豊富さ、各ネット通販プラットフォームでの販売に適した仕組み構築などにより、当社のEC売り上げは伸張している」としている。

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