経産省/キャッシュレス政策推進も、偽造防止の観点から新紙幣は必要
2019年04月09日 14:30 / 行政
経済産業省の世耕弘成大臣は4月9日、「我々はキャッシュレス政策を進めているが、それによって、ある日突然、紙幣がなくなるわけではない。キャッシュレスが進んでいる国においても当然、紙幣は使われている。そういう意味で、偽造防止の観点等から、紙幣を変えるのは当然のことだと思う」と述べた。
同日経産省で開催した、閣議後の記者会見で、キャッシュレス政策を進める中で、社会的に大きなコストをかけて新紙幣を発行することは、政策に整合性があるのかという記者の質問に答えたもの。
また、新紙幣導入で小売業などの負担が増加することについては、「紙幣は国家の根幹であり、偽造防止という観点が重要だと思っている。一方で、我々はキャッシュレス政策をしっかりと進めて、中小小売店を含めた生産性の向上に努めたい」と語った。
キャッシュレス政策自体が紙幣の偽造防止策に役立つという質問に対して、「それは、最終的には麻生財務大臣にお伺いいただきたいと思うが、当然、一定の期間が経てば偽造防止のために紙幣を変えることは必要だ。それはこれまでも行われてきたことであり、紙幣がなくなる訳ではない以上は、財務省の判断を支持したい」と答えた。
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