H2Oほか/衣類回収システムのモデル実証事業「oHOHo CYCLE PROJECT」開始

2024年09月04日 17:00 / 行政

エイチ・ツー・オー リテイリング(以下、H2O)は9月4日、大阪発「サステナブルファッション・プラットフォーム」構築に向けたモデル実証事業「oHOHo CYCLE PROJECT(オホホ サイクル プロジェクト)」の開始を発表した。

H2Oと大阪府が、2021年7月に締結した包括連携協定に基づく取り組みの一環。地域社会の豊かな未来の創造へ貢献するため、「捨てる」から「つなぐ」を合言葉に、販売者、製造者、分別・再利用事業者、再資源化事業者等、サプライチェーンが一体となった、衣類における地域共創型サーキュラーエコノミーの実現を目指している。

その具体的なアクションとして、H2Oは環境省の「令和6年度使用済衣類回収のシステム構築に関するモデル実証事業」に応募し、採択された。これに伴い、H2Oグループの阪急阪神百貨店、エイチ・ツー・オー商業開発を含む、事業の賛同企業9社と協業して、大阪府で再資源化を見越した衣類回収に関するモデル実証事業を実施するという。

今回の環境省のモデル実証事業を踏まえ、H2Oと大阪府はさらに賛同企業・市町村を募り、2025年4月に大阪発「サステナブルファッション・プラットフォーム」を構築することを目標としている。

<事業スキーム>

「oHOHo CYCLE PROJECT」では、衣類における効率的かつ効果的で持続可能なサーキュラーシステムの構築を目指し、大阪府および賛同企業と協業して、不要となった衣類を回収・選別後、再販やマーケットニーズに合ったリサイクルにつなげる。

コンセプトは「水都・大阪から、流れ続ける水流のごとく、モノの流れも持続可能に」。水脈のように多様で変化に富んだ新たなサーキュラーシステムを地域と共創していく。

まずは2024年10~11月にかけて、大阪・梅田エリアを中心に、青山商事、阪急阪神百貨店の店舗およびH2O商業開発、JR西日本SC開発、阪急阪神不動産が運営する商業施設で衣料品の回収を実施する。詳細は今後、同事業の特設サイトで告知するという。プロジェクトの普及・啓発活動については、MILKBOTTLE SHAKERSが担当する。

回収した衣料品は、回収・選別に取り組むファイバーシーディーエムが保有する国内最大級の選別工場(大阪府泉南市)で一元的に選別し、運搬にかかるCO2の排出削減に貢献していく。

選別後は、ファイバーシーディーエムが運営する古着店舗でリセールを実施するとともに、再製品化を見越したリサイクルへとつなげる。帝人フロンティアをはじめ賛同企業とともに、再資源化・商品化に向けた研究と事業者とのパートナーシップの構築と拡大を行う。

また、回収・選別の状況はもちろん、同取組によるCO2排出削減量などの環境価値をEarth hacksが提供する「デカボスコア」で公表する。「デカボスコア」は、Earth hacksが提供する商品やサービスのCO2排出量の削減率をスコア化した指標。従来の素材や手法を用いた商品等と比較し、環境に配慮した工夫によって変化するCO2排出量の削減率をわかりやすく表示する。

■oHOHo CYCLE PROJECT
https://ohoho-cycle.jp/

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