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ローソン、高島屋、マツキヨなど10社/ドコモの新スマホ決済サービス導入

2018年01月17日 12:20 / IT・システム

NTTドコモ(以下:ドコモ)は4月、スマートフォンに表示させたバーコードを使って、街のお店での買い物代金を毎月の携帯電話料金と合算して払え、「dポイント」がたまる・使える新たなスマホ決済サービス「d払い」を開始する。

<新スマホ決済サービス「d払い」>
新スマホ決済サービス「d払い」

「d払い」は、d払いアプリの画面上に表示したバーコードやQRコードを、d払い加盟店のPOSレジや決済端末で読み取ることで、キャッシュレスで買い物をすることができるスマホ決済サービス。

<サービスの利用方法>
サービスの利用方法

料金の支払い方法として、毎月の携帯電話料金と合せて支払う電話料金合算払い、クレジットカード払いに加え「dポイント」を1ポイント1円(税込)として利用することも可能。

また、支払い金額に応じて200円(税込)につき1ポイント、「dポイント」が貯まる(ネットでの利用は100円につき1ポイント)。

店舗でアプリを開き、バーコードもしくはQRコードを見せるだけの簡便な決済方法で、アプリをダウンロードすれば他の申し込みは不要で、月々の携帯電話料金とまとめて払える。

クレジットカードの登録などが不要なアプリ利用による支払のため、クレジットカードを未利用、敬遠している消費者に対応できる。

ネットで「dケータイ払い+」(d払いに名称変更)利用者(2016年度取扱高4000億円)などドコモのネットの顧客をリアル店舗に送客する。

現在ネットでの支払いで利用されている電話料金合算払いを、実店舗での買い物に拡大し、iDなど他の決済サービスとともに提供することで、さらなるキャッシュレス化を推進する。

1月17日に行われた記者説明会で、ドコモの前田義晃・プラットフォームビジネス推進部長は、「電話料金合算払いの月間利用者数1500万人、ドコモ金融・決済サービスの2016年度取扱高は2.6兆円となっている。キャッシュレス化が進む現在、新たな決済方法を提供することで、ネットでのユーザー基盤を生かし、リアル領域でさらにサービスを拡大していく」と説明。

<ローソンの野辺マーケティング本部長、ドコモの前田部長>
ローソンの野辺マーケティング本部長、ドコモの前田部長

また、加盟店のメリットとして、これまではスマホ決済を導入するにあたり、POSレジの改修を行うことが一般的だったが、同サービスでは、市販のタブレットと専用アプリを準備することで、手軽にサービスを提供できる。

「d払い」は、現在ローソン、高島屋など10社計1万9000店舗での取扱いを予定しており、早期に10万店舗以上の展開を目指す。

ローソンでは2018年夏~秋、国内全店舗1万3803店舗(2017年12月現在)での導入を予定している。現金決済の場合に比べ、小銭の紙幣への両替など現金の扱いによる人的コスト削減、レジ待ち時間の短縮、防犯面でのメリットを期待している。

ローソンの野辺一也・マーケティング本部長は、「ローソンの決済額は1日70億円で、その80%は現金決済。現金決済に伴う業務が軽減すれば、加盟店オーナーの負担も減る上に、スムーズなキャッシュレス決済でレジ待ち時間も削減。顧客にとってもストレスなく買い物でき、当社としても購入機会をロスせずにすみ、顧客とのエンゲージメントも強められる」と話した。

<導入企業一覧>
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