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イオンカード/ペッパーを活用した接客実証実験、無人店舗を検討

2018年08月07日 16:50 / IT・システム

イオンフィナンシャルサービスは8月7日、千葉市の「イオンモール幕張新都心」で、イオンカード入会受付カウンターで、自律走行機能を追加搭載した人型ロボット「Pepper(ペッパー)」を活用した接客と、AI技術を搭載したミラー型サイネージを活用した実証実験を開始した。

<Pepperによる接客>
Pepperによる接客

今回は、AIサイネージとペッパーを連動させ、自走するペッパーがお客の元へ近寄りイオンカードへの入会を勧める。

自走するペッパーのほか、受付用のペッパーを配置。自走するペッパーが受付までお客を誘導した後に、受付用のペッパーが入会手続きをサポートする。

AIサイネージには、モーションセンサーを採用し、人の動きでタッチパネルを操作できる仕組みを採用した。ロボットの活用を進めることで、スタッフの代わりとなるロボット・無人店舗を目指す。

<AIサイネージ>
AIサイネージ

店頭のスタッフに代わり、カードの機能、特典のほか、入会受付の際の間違いやすいポイントの説明を行い、入会手続きの完了まで対応する。

今回、自走ペッパーでは、あらかじめ自律的に安全に移動する範囲を定め、お客を検知後近づき、並走しながら接客する機能などを独自に開発し、人と同じような親しみやすい店頭接客を目指した。

音声認識の強化を図り、お客の興味度、年齢層に合わせた効果的な商品案内を目指す。

AIサイネージでは、お客の年齢・性別を読み取り、機械学習を行うAIが年代に合わせたキーワードを自動選択し、商品提案を実施する。

商品提案のほか、定期的なニュース配信や子ども向けのゲームなど、新しいタッチポイントとして幅広い年代が利用できる工夫をした。

今回の実証実験をイオンモール幕張新都心で一定期間実施した後、結果を検証した上で設置店舗を拡大する予定だ。

ロボットの導入にあたっては、2017年6月にも実証実験を行い、ペッパーとカード申し込みのタブレット端末の連動、会話、FAQ対応など開発し、スタッフのサポート業務を担うレベルを確保した。

今回は、受付、商品提案、案内などシーン別のロボットとの連携、スムーズなお客の案内を行うことで、スタッフの代替業務、営業時間外の対応を目指す。

2019年度以降には、資産運用相談、ポートフォリオ作成、おすすめ商品の提案にも対応した無人店舗の実現を目指す。

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