飲食店/キャッシュレス決済導入率55.2%、POSレジ41.6%
2019年02月06日 16:30 / IT・システム
飲食店に特化したリサーチサービス「飲食店リサーチ」を運営するシンクロ・フードは2月5日、飲食店.COM会員を対象にとしたITツールの導入状況に関するアンケート調査結果を発表した。
ITツールやサービスの導入状況を調査したところ、「キャッシュレス決済」については55.2%が「導入している」、16.8%が「導入を検討している」と回答した。
政府主導で進められているキャッシュレス化の動きにより導入中店舗や導入検討中店舗が増加している様子がうかがえた。
<ツールやサービスの導入状況>
飲食店.COM(シンクロフード)調べ
最も導入して良かったと思うITツールやサービスについて聞いたところ、回答が最も多かったのは「POSレジ(20.8%)」、次いで「集客メディア(17.9%)」、「キャッシュレス決済(12.5%)」、「会計ソフト(9.7%)」、という結果になった。
<導入して良かったと思うITツールやサービス>
飲食店.COM(シンクロフード)調べ
また、具体的にどのようなメリットがあったかを自由記述形式で聞いた。
POSレジでは、「ABC分析が簡単にできる。顧客台帳と連携しているので前回来店時に何を注文したかなどがすぐにわかる。会計トラブルなどで後日連絡が来ても履歴を見てすぐに対応できる」(神奈川県/イタリア料理/1店舗)。
「人件費一人分浮くと思う」(東京都/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)。
「オーダーエントリーシステムとPOSレジは、注文を入れることによって会計計算まで行われていることが時間短縮になっており、各メニューの値段確認と計算をする手間が省けるし、計算ミスもなくなるのでよかった」(東京都/その他/1店舗)といった声があった。
集客メディアでは、「集客メディアにより売上UPにつながった。全体を通じて比較すると昨年と比較し20%以上伸びた」(東京都/カフェ/1店舗)。
「グルメサイトの集客で貸切りの予約がとれること」(東京都/専門料理/1店舗)。
「場所柄、夜の集客がほとんど予約のみなので導入していなかったら今頃閉店していると思う」(東京都/カフェ/1店舗)といった声もでた。
キャッシュレス決済では、「海外のお客様が多く、入店の際にカード等の決済は使用できるか?との問い合わせが多く、導入前は使用できないことで帰られることも多々ありましたが、導入後は集客が伸びました」(東京都/バー/1店舗)。
「新規顧客が増えた、つり銭の用意が楽になる」(東京都/専門料理/1店舗)。
「キャッシュレス決済を始めたので、会話のネタにもなるし、単価も若干上がった」(東京都/イタリア料理/1店舗)といった意見もあった。
回答結果からは、集客力の向上や人件費の削減、日々の業務効率化に直結するようなITツールが支持されている傾向を読み取ることができるという。
調査は、2018年12月25日~2019年1月6日にインターネット調査で実施した。回答数は279人。
調査に協力した回答者のうち70.3%が1店舗のみを運営し、回答者のうち東京にある飲食店の割合は56.6%(首都圏の飲食店の割合は75.6%)となっており、こうした背景が結果に影響していると推測されるという。
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