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日本調剤/高度DIウェブプラットフォーム「FINDAT」導入

2021年04月08日 10:00 / IT・システム

日本調剤は4月から、高度DIウェブプラットフォーム「FINDAT(ファインダット)」を同社が運営する全国の調剤薬局21店舗に先行導入した。

先行導入となる21店舗は各支店から1店舗以上を選出し、FINDATの活用事例を検証、展開する拠点の役割を担う。FINDAT導入店舗の拡大を視野に、地域における医薬品情報室としての機能を強化し、薬物治療のさらなる質の向上を目指す。

FINDATは、医療従事者のための医薬品情報プラットフォーム。さまざまなデータソースや、国内外の各種ガイドラインやグローバルで信頼性の高い有料の二次情報データベースなどから網羅的に収集した医薬品情報を中立的に評価し、ウェブ上で提供するサービス。

FINDATとは、FIND(見つける)+ATLAS(地図)を組み合わせた造語で、「医療の道標になるように」という願いが込められている。FINDATは日本調剤の登録商標となっている。

日本調剤では、ジェネリック医薬品の普及、有効活用を目指し、欧米など先進国で普及しているフォーミュラリーの作成を通じた医療費の削減と標準薬物治療の推進に向けたさまざまな取り組みを行っている。

その一つとして、2020年6月にFINDATサービスを開始し、大学病院やDPC病院を中心とした医療機関における薬物治療の標準化と効率化を通じてDI業務の負担を軽減し、「対物業務から対人業務」への転換やチーム医療の充実、患者への良質な医療サービスの提供を支援してきた。

このような中、2021年8月から施行される「地域連携薬局」「専門医療機関連携薬局」の認定制度において、地域の医療機関との薬物治療に関する情報提供の連携や、地域の医薬品情報室としての役割が施設基準として求められている。

認定制度が目指す薬局の姿を体現し、患者に、より質の高い薬物治療を提供できるよう薬局店舗へFINDATを導入する運びとなった。

先行導入店舗では、FINDATを活用するための薬剤師教育に注力するとともに、トレーシングレポートや在宅訪問時における医師への処方提案などに活用するための手順を検証することで、患者が安心・安全に薬物治療を受けられる薬局運営を強化する。

日本調剤では、社会や医療環境の変化に伴い、調剤薬局のあり方が変化する中において、高い専門性を持つ薬剤師が職能を存分に発揮できる環境を整え、患者へ良質な医療サービスを提供するために、新しい薬局事業モデルの創出に全力で注力するという。

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