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小田急百貨店/小田急電鉄、ドコモとXR使った購買支援の体験イベント実施

2021年12月06日 13:20 / IT・システム

小田急百貨店は12月8~14日、小田急電鉄、NTTドコモ、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)のサービスを企画・開発するMESONと、小田急百貨店新宿店(東京都新宿区)で、スマートフォンを使って現実世界と仮想空間の世界をつなぎ、顧客に安らぎと新感覚の購買体験を提供するイベント「SAINT RAY(サン・レイ)~聖なる光『サン・レイ』は、僕らをデジタルヒーリングの世界へイザナう~」を開催する。

<イベントの案内>

イベントは、小田急百貨店新宿店ハルク2Fのハルクスポーツ内の特設エリアで実施。XR技術を活用し、リアルとデジタルを融合したくつろぎを感じるフィッティング体験を通じた、商業施設での購買支援サービスの検証を目的に行う。「XR」は、ARやVR、MR(複合現実)といった技術の総称。イベントはNTTグループのXR事業の取り組みの一つになる。

<(左から)「バーチャル試着」と「氷の惑星」をモチーフとしたデジタルヒーリング空間>

顧客は、店内で自分自身の足にスマートフォンをかざすことで、ハルクスポーツで販売するシューズをバーチャル試着ができる。バーチャル試着で気に入った商品は、店舗で実際に購入することも可能。テナントはアキレス、オン・ジャパンが協力する。

同時に空間に広がるデジタルヒーリングの世界を提供する。デジタルヒーリングは、AR技術を使って店舗空間に雪や氷、オーロラなどを表示。自然界のヒーリング要素を楽しみながら、氷の惑星へ旅に出たかのような没入体験が味わえる。バーチャル試着体験の特設ブースは、顧客がゆったりくつろげるようにデザインした。

体験料金は無料。すべてのコンテンツと機能は開催場所に設置されたスマートフォンで体験する。事前の予約や準備は不要でイベント会場に行くだけで参加できる。

イベント、小田急百貨店は、会場となる小田急百貨店新宿店ハルクのスペースを提供し、イベントの実現に向けて顧客との接点を創出する。小田急電鉄では、新宿の街づくり活動の一環として、XRによるデジタルと現実世界が融合した新しい感動などがあふれる街の実現に役立てる。ドコモとMESONは、XRコンテンツの企画開発、店舗への送客、購買支援、効果検証を担当する。

4社は、商業施設内でXRを活用することで、ニューノーマル時代にショッピングなどが魅力的になるXRサービスの受容性を検証する。小田急百貨店と小田急電鉄では今後、XRを活用したリアルとデジタルの融合体験から、そのまま購買につながるサービスなども検討する。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、インターネットでの購入が伸長する中、商業施設は、従来型の物販から、顧客が店舗に足を運ぶこと自体に楽しさを感じ、店舗内でより長く時間を消費してもらう「体験志向型」に変わることが求められている。

4社は、今回のイベントで、XRを使ってリアル店舗にデジタル体験を掛け合わせることで、店舗での滞在時間をより楽しく、快適にすることを目指すとしている。

■「SAINT RAY(サン・レイ)」
イベント期間:12月8~14日
時間:平日・土曜日:10時~20時30分、日曜日:20時まで
開催場所:小田急百貨店新宿店ハルク2F ハルクスポーツ内の特設エリア
(東京都新宿区西新宿1-5-1)
https://xr.docomo.ne.jp/saintray/

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