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東急プラザ渋谷/NFT配布・空間のDX促進の実証実験開始

2022年03月11日 12:10 / IT・システム

東急不動産、HARTi、丹青社、ピクシーダストテクノロジーズ(以下:PxDT)は3月12日~4月3日、NFT(non-fungible token、非代替性トークン)配布によるオンライン上のコミュニティー構築、DXによる空間の新たな体験価値創造の検証のため、東急プラザ渋谷3階・次世代型商業施設の実験店舗 「111-ICHI ICHI ICHI-」にて実証実験を実施する。

<NFT配布・空間のDX促進の実証実験>
NFT配布・空間のDX促進の実証実験

実証実験は、NFT配布によるオンライン上のコミュニティー構築、DXによる空間の新たな体験価値創造の検証の2つを行う。

1つ目は、東急不動産とHARTiは、NFT配布によるオンライン上のコミュニティー構築に取り組む。

ブロックチェーン技術の一つであるNFTは、唯一無二の「世界に1つだけのデータ」の価値を生み出せる代替不可能なトークン。NFTはさまざまな領域で活用され始めているが、NFT技術を商業施設へ導入することで、施設側と顧客の新しい関係性を構築し、エンゲージメントを高める設計を検証する。

今回の実証実験では、現在オンライン上で活性化している特定のNFT保有者のみが入会できる限定コミュニティーに注目した。商業施設を起点としたオンライン上のコミュニティーを構築し、商業施設へのリピート来館の仕組みを形成することを目指す。

土曜日・日曜日限定で、作品の事前購入権となる作品購入用ホワイトリストNFTを来場者へ先着1111枚限定で配布。それを所有する顧客のみが加入できるオンライン上のコミュニティーを構築する。

コミュニティーにおいては、作品の事前購入権に加え、今後は東急プラザ渋谷で開催予定の限定イベントへの参加権などを配布。限定イベントを開催し、オンライン上のコミュニティー入会の価値に加え、オフラインにおいても顧客の体験価値を高め、施設来館へのリピート率を高めることを目的としている。また実施期間中は、来場者全員に「来場記念NFT」の配布を行う。

タッチするだけでNFTが受領できるという新たな体験をすることにより、顧客の体験価値向上につなげたい考えだ。

さらに、丹青社とPxDTは、丹青社の持つ空間づくりのノウハウとPxDTの持つデジタル技術を掛け合わせ、テクノロジーを活用した空間における提供価値の向上に取り組む。

丹青社が、これまで培ってきた空間づくりの知見やセンスから導き出してきたデザインにPxDTが提供する空間データプラットフォーム「KOTOWARI」を用い、データドリブンの手法を取り入れ、空間利用者の体験価値向上を目指す。

立地や面積、展示内容が異なる場での実証実験を重ねることでデータを蓄積、比較分析を繰り返すことにより、最適な空間提案につなげられるよう取り組みを続ける。来場者の属性・滞在時間といったデータを活用し、東急プラザ渋谷3階「111-ICHI ICHI ICHI-」区画の定量的な可視化をすることが実験の目的。東急不動産は、実証実験の結果をもって区画の価値を数値化し、将来的な店舗区画のメディア化に向けての取り組みを行う。

■東急プラザ渋谷
所在地:東京都渋谷区道玄坂1-2-3 渋谷フクラス内
アクセス:JR各線 渋谷駅西口連絡通路「渋谷フクラス歩行者デッキ」直結
店舗数:約70店舗
営業時間:物販・サービス店舗11時~20時
飲食店舗:11時~23時、17階SHIBU NIWA11時~20時※一部店舗により異なる
TEL:03-3464-8109(11時~21時/休館日を除く)
https://shibuya.tokyu-plaza.com/

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