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PPIH×ファミマ/リテールメディアで協業、顧客・商品データを連携

2023年04月28日 10:41 / IT・システム

ファミリーマートは4月28日、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(以下:PPIH)、カイバラボ、伊藤忠商事、データ・ワンとリテールメディア事業での協業に関する覚書を締結したと発表した。

<リテールメディアで協業>
リテールメディアで協業

今回の協業で、ファミリーマート、データ・ワンのデータとPPIHグループのデータを掛け合わせ、両社の持つ「会員データ」と「取扱商品数データ」をそれぞれ大きく拡充。大規模かつ効果的な広告配信の基盤を構築する。3000万を超える広告IDと、対象商品数10万アイテムを活用した国内最大級のリテールメディアネットワークとなる見込み。

「ドン・キホーテ」「アピタ」「ピアゴ」「ファミリーマート」の保有するデータとチャネルを掛け合わせることで、小売横断での新たな広告・販促ソリューションを展開したい考えだ。

ファミリーマートは親会社である伊藤忠商事、デジタル広告配信事業を行うグループ会社のデータ・ワンと共に、消費者の生活導線を一気通貫する新たなリテールメディア事業の創出を目指している。

また、PPIHグループは、デジタル戦略としてmajicaアプリを通じた顧客接点の強化と、新たな顧客体験の提供を推進しており、アプリ会員数は1100万人に達している。majicaアプリを通じた「オンライン接点」と、国内6103店舗の店内における購買導線上の「オフライン接点」、そこから生まれる「データ」を、自社のみではなく、取引先向けの広告・販促ソリューションとして活用している。

今回の取り組みにより、来店する顧客の購買を捉える範囲をより広げ、顧客への理解度を高めることで、顧客の興味や関心により合致した情報提供を行う。さらに、メーカーなどの広告主にとってもより効果的な広告配信を計画している。

<両社のサイネージネットワークを活用>
両社のサイネージネットワークを活用

データの掛け合わせに加えて、全国のファミリーマート3000店以上に設置されている国内最大級のサイネージネットワークと、PPIHグループ全業態(DS、GMS)で導入を強化している店内パネルサイネージを連携させることにより、広告の相乗効果の検証、新たな広告商品の開発も推進するという。

デジタル接点であるインターネット広告と、リアル空間の店舗におけるサイネージ広告を組み合わせることで、来店時のみならず来店前から来店後までの消費者の生活動線を一気通貫した、より効果的な広告配信が可能だとしている。

■広告配信の問い合わせ先
カイバラボ
問い合わせフォーム:https://www.ppihgroup.com/form/pc/index.php?fn=1561

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