ファミリーマート×パナソニック/横浜に顔認証決済もできる省人化店舗
2019年04月02日 18:00 / 店舗レポート
ファミリーマートとパナソニックおよびパナソニック システムソリューションズ ジャパンは4月2日、横浜市都筑区にIoTを活用した次世代型コンビニエンスストアの実現に向けた実証実験店舗「ファミリーマート 佐江戸店」をオープンした。
<ファミマの澤田社長、パナソニックコネクティッドソリューションズ樋口社長>

同店舗には、各種デジタルデータの活用による効率運営と利用者の利便性アップのため、パナソニックの新技術を多数採用。
<ファミリーマート 佐江戸店>

顔認証決済、業務アシストシステム、電子棚札、モバイルオーダー、店内状況を数値化するデータ収集などを取り入れた。
<入口で顔認証を体験する澤田社長>

カメラ20台、センサー50台導入し、画像認識技術で新しい買物体験を提供、店内作業の効率化を図る。
<カメラ20台、センサー50台導入>

パナソニックがフランチャイジーとなり、実店舗運営にも加わることで、より具体的に次世代型コンビニの実現を目指す。
同日行われた両社の共同説明会で、ファミリーマートの澤田貴司社長は、「新技術を採用したワクワクするような店舗。実験で得られたデータをもとに、実用化できるものは早期に導入したい。この店は、パナソニックの佐江戸事業場の隣にあるので、いつでも技術担当者がかけつけることもできる」と述べた。
<顔認証決済を試す樋口社長>

パナソニック コネクティッドソリューションズの樋口泰行社長は、「100年のノウハウで製造業の効率化に貢献してきたパナソニックが、流通業の店舗運営効率化も図る。実際に店舗を運営し、現場とリアルにやりとりした情報を蓄積、なるべく省人化した店舗運営を可能にすることで、生産性向上を目指す」としている。
同店は、入り口が2カ所あり、正面入口のほかに実験のための顔認証専用の入口も設けた。顔認証は、実験に参加しているパナソニック社員のみが対象となる。
顔認証決済・物体検知では、顔認証技術と、画像処理による商品読み込みを活用し、手ぶら、ウォークスルーで、決済まで実施できる新しい買物体験を提供する。
<業務をアシストするウェアラブル端末>

また、カメラやセンサーで得られた情報、運営からの指示をスタッフはウェアラブル端末で受ける。
主に混雑時のレジの応援、欠品した商品の補充、清掃などシフトに基づいた業務の指示などを端末へ伝達し、業務をサポートする。約10台のウェアラブル端末を導入する。
<価格表示、店内ポップを電子棚札で>

価格表示、店内ポップの作成、入れ替えを電子棚札で電子化し、業務効率化を実現する。
パナソニックの社員限定で、モバイルオーダーの実験も行う。
<実験用のアプリで注文>

ランチ時間帯、弁当15種が対象で、朝の10時までに弁当を実験用のアプリで注文すると、11時30分以降ファミリーマートのスタッフが、パナソニック佐江戸事業場に配達する。
このアプリでは、イートインコーナーの混雑状況も知らせてくれる。
<対面ホンヤク>

さらに、英・中・韓・タイ語に対応した翻訳機「対面ホンヤク」、セルフレジ2台を導入し、業務をサポートする。
<セルフレジ>

<左から3人目澤田社長、4人目樋口社長>

■ファミリーマート 佐江戸店
所在地:神奈川県横浜市都筑区佐江戸町700