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プロント/45秒ごとにパスタ1食提供、調理ロボ導入の「エビノスパゲッティ」

2022年06月27日 18:14 / 店舗レポート

プロントコーポレーションは6月30日、パスタ自動調理ロボット「P-Robo」導入の新業態「エビノスパゲッティ」1号店を東京・丸ビルにオープンする。これに先立ち同27日、報道関係者向けの内覧会を開催した。

<「エビノスパゲッティ 丸ビル店」外観、右は杉山常務>

店舗は、東京・丸ビルの地下1階飲食フロアに位置しており、主に丸の内周辺のビジネスパーソンをターゲットに絞って展開。客単価1人あたりランチ帯で1000円弱、夜間で2000円弱の売り上げを見込んでいる。

<プロントコーポレーションの杉山和弘常務>

プロントコーポレーションの杉山和弘常務は、「自動調理を行うロボットの目新しさだけでなく、おいしさも追求するため4年の構想をかけた。サービスの質を上昇させ、ロボットが調理を行う分、客とのコミュニケーションを向上させる狙いがある。エビノスパゲッティの業態で自社の売り上げを伸ばすだけに止まらず、外食業界を盛り上げるために今後5年で50店舗ほど『P-Robo』を活用した店舗を増やしたい」と話す。現時点で、「エビノスパゲッティ3店舗を年内に関東で出す予定だが、ロボットを活用した新業態であったり他社の食堂に入れたり全然異なるところで活用する形で広がってもらえれば」としている。

<TechMagic代表取締役の白木裕士社長>

「P-Robo」を開発したTechMagicの白木裕士社長は、「人手不足で苦労している外食産業の役に立ちたいとの思いから創業した。自動調理に加えて熟練シェフの味を再現する調理ロボットが外食産業の人手不足を解決すると確信している」と語る。

<パスタの湯せんも自動で行われる>

<独自開発のフライパンで調理>

一連の調理工程を自動で行い、1食目を約75秒、連続調理時の2食目以降は約45秒でパスタを調理する。独自開発した形状のフライパンと高出力のIHで調理することで熟練シェフの腕を再現する。これにより、従来店舗と比較して1~2人の省人化を可能にし食産業の人手不足に貢献するほか、調理の手間を省いた分、サービスに注力することが可能だ。

<スパゲッティメニューのディスプレイ>

<テークアウトにも対応>

好きなスパゲッティ1品に加え、ミニサラダとパンがセットの「エビノスパゲッティ定食」(税抜1250円)をはじめ、ランチにぴったりな価格帯のメニューをラインアップ。「ペペロンチーノ」(900円)、「カルボナーラ」(850円)、「ジェノベーゼ」(900円)といったメジャーな品目に加えて、しらすやのりを加えた「和風おろし」(780円)、トマトとバジルの旨味を生かした「トマト&トマト」(900円)、さかなのすり身で作られた代替雲丹を載せた「イカスミ」(980円)、蒸し鶏や水菜などで和風に仕立てた「ジャパニーズハーブ」(800円)、焦がしチーズにトマトやロマネスコを入れ洋風テイストにした「トマトクリーム」(900円)の全8品を用意した。

このほか、おつまみとデザート類も取りそろえている。

<店舗の内装>

内装は、木組みの柱で和のぬくもりを感じるカウンター席を中心に、店内を照らす照明やステンレスの食器棚でモダンさも演出。和洋折衷な空間の奥では、自動調理を行う「P-Robo」が食事を提供するため稼働を続けるという「近未来」的な空間だ。

<パスタ自動調理ロボット「P-Robo」>

■「エビノスパゲッティ 丸ビル店」
住所:東京都千代田区丸の内2-4-1丸の内ビルディング地下1階
TEL:03-6812-2155
営業時間:11時~22時30分
面積:約67.37m2
座席数:32席

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