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コープ杉並井草店/2/14オープン、年商15億2000万円目指す

2024年02月14日 16:27 / 店舗レポート

生活協同組合コープみらいは2月14日、東京都杉並区に「コープ杉並井草店」をオープンした。

<店舗外観>

コープみらいの店舗としては127店舗目、杉並区内では6店舗目。商圏は1㎞圏内に6161世帯、1万2506人と設定し、30~40代のファミリー層をメインターゲットとした。年商目標は15億2000万円。969.07m2(約300坪)の売場面積で計9900SKUを取り扱う。

ストアコンセプトは「美味しいものが買えるお店、また美味しさの訳が伝わるお店」。産直商品にこだわり、全国の生産者と年間契約した食材が集まる。冷凍食品コーナーにはリーチインケースを導入し、冷食ラインアップを既存店と比べて1.2倍に強化した。日常的に購入されやすいAランク商品を中心に、さまざまな世帯に購入してもらえるよう大サイズ・小サイズの商品を提供していく。

<本間副本部長>

新店舗について、コープデリ連合会の本間伸裕 店舗事業副本部長は「メインターゲットは30~40代の子育てファミリー層だ。簡便・即食商品を強化した。コープの顔である農産物をメインにしながらも、子育て世代には子供に魚を食べて欲しい人が多い。ここ最近大きく伸長している魚総菜など、ひと手間加えた食品を販売する。

水産売場などにオープンキッチンを設け、安心安全のブランドイメージが売場でも伝わるよう工夫した。ブロック委員(コープ組合員)がおすすめする商品のコメントをポップで紹介し、コープ商品を新しい顧客にも購入してもらえるようにする。比較的若い世代の多い地域であることから、新聞の折込チラシだけでなくLINEを活用してセール情報などを発信していく」と説明した。

<農産売場>

店舗入口に広がる農産売場では、こだわりの産直野菜やフルーツが陳列されている。若年層の単身世帯向けにカットサラダ・フルーツを用意したほか、需要の伸びているドライフルーツも販売する。

<水産売場>

水産売場にはオープンキッチンを導入し、加工している状況を顧客にも公開した。店内加工の寿司や鮮魚の切り身を豊富に扱う。

<個包装の煮魚など>

魚ではこのほか、個包装で簡便商材も数多くラインアップした。ノントレーのためプラスチック削減にもつながる。

<精肉売場>

精肉売場でも産直にこだわった牛・豚・鳥肉が潤沢に並ぶ。肉の冷凍品コーナーも設け、挽肉のミンチや生協限定品の「甘辛チキン南蛮カツ」なども用意した。

<冷食売場>

リーチインケース導入した冷食売場には、コープオリジナルの離乳食「きらきらステップ」を導入し、ファミリー世帯に訴求する。

<魚総菜に注力>

総菜コーナーでは、焼き魚やフライ、煮魚にほっけ焼きなど魚総菜にも注力。本間副本部長は「自宅で焼き魚を焼くと室内に匂いがつく。焼き魚や煮魚などを気軽に家庭で召し上がってもらえるよう用意した」と話す。

<米飯も充実>

ロースかつ重やおにぎりなど、米飯類も充実している。

<ベーカリー>

ベーカリーコーナーには、コープ自慢の店内製造のパン商材が豊富に並ぶ。「桶川ベーカリーセンター」(埼玉県桶川市)で製造した記事を店舗に配送して最終調理することで、コンパクトな店舗ながらもベーカリー商品をフルラインアップで用意した。

<ブロック委員のおすすめポップ>

新店と改装店で行っている取り組みとして、コープみらいの組合員によるコメントを記載した「ブロック委員おすすめ」のポップを掲示。新店で初めてコープ商品を手に取る顧客にも購買の判断材料にしてもらうための取り組みだという。組合員の活動を広めるために、コープみらいのサイトにつながるQRコードも表示する。

また、顧客の利便性を高めるため、店内にはセミセルフレジも導入したほか、オープニング時の1カ月間限定で、売場内に「案内係」を配置(初日は12人)した。状況に合わせて徐々に人数を減らしていく。新しい店舗に訪れたばかりの顧客に商材がどこにあるのかを案内し、新規顧客の定着を図る。

取材・執筆 古川勝平

■コープ杉並井草店
所在地:東京都杉並区井草2-23-8
アクセス:西武新宿線「井荻駅」北口から徒歩8分
TEL:03-6913-8012
開店日時:2月14日9時
オープニングセール:2月14日~2月26日
営業時間:9時~22時45分
定休日:1月1日、2日
日商/年商計画:418万円/15億2000万円
従業員数:98名(正規職員10名、パート・アルバイト職員88名)
敷地面積:2278.64m2
売場面積:969.07m2
駐車場/駐輪場:34台/58台
商圏人口:1次商圏(1㎞)1万2506人(6161世帯)/2次商圏(2㎞)4万9381人(2万4276世帯)

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