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総合スーパー/9月はイオン1.5%増、ヨーカ堂2.5%増、台風と地震が影響

2018年10月29日 15:00 / 月次

流通ニュースがまとめた主要総合スーパー13社の月次営業情報によると、9月の既存店売上高は、イオンリテール1.5%増、イトーヨーカ堂2.8%増、ドン・キホーテ3.5%増、イズミ2.2%増、ユニー1.8%増、平和堂2.2%増、イオン北海道0.3%増、ミスターマックス2.8%増と8社が増収となった。

一方で、イズミヤ1.2%減、イオン九州2.4%減、サンエー7.0%減、PLANT0.7%減など5社が減収だった。

9月は、2度の大型台風上陸と北海道胆振東部地震による影響があった。特に、台風が直撃したサンエーは、9月29日に全店を休業した。

<GMSイメージカット>
GMSイメージカット

■イオンリテール(2018年2月期:売上高2兆1978億円)
既存店1.5%増、全店1.9%増

■イトーヨーカ堂(2018年2月期:売上高1兆2442億円)
既存店商品売上高2.8%増、客数0.9%増、客単価2.0%増
全店総売上計4.3%増、うち商品売上2.6%増、テナント他9.2%増

■ドン・キホーテ(2018年6月期:売上高9415億円)
既存店売上高3.5%増、客数1.4%減、客単価5.0%増、対象店舗数283店
全店売上高8.4%増、店舗数320店

9月度は、1店を出店した。2度の大型台風上陸と北海道胆振東部地震による物的被害や停電などの影響で、営業時間短縮や営業休止を余儀なくされた店舗があっただけでなく、気温変化が激しく長雨が続いたことから、お客の外出率の低下を招いた。

一方で、少ない外出機会にまとめ買いをする計画購買の傾向が現れており、既存店客単価は5.0%増と、2015 年9月以来、36カ月ぶりの高成長となった。

■イズミ(2018年2月期:売上高7298億円)
既存店売上高2.2%増、全店売上高2.5%増

■ユニー(2018年2月期:売上高7187億円)
既存店直営売上(曜日調整後)1.8%増、うち衣料0.9%増、住関2.6%増、食品1.9%増
直営売上(曜日調整前)1.8%増、客数0.1%増、客単価1.7%増

全店直営売上(曜日調整前)1.0%減、うち衣料2.3%減、住関1.3%減、食品0.7%減
期末店舗数191店

9月は個店特性に合わせた売場作りを引き続き推進したほか、60歳以上のお客を対象とした「ハッピーデー」企画、UCSカード会員を対象とした企画を充実させるなど、客数の向上に取り組んだ。

これらの結果、衣料品・住居関連品・食品全てのカテゴリーで前年をクリアした。食品では生鮮品や日配品、衣料品・住居関連品では靴、日用雑貨、化粧品等が好調に推移した。

■平和堂(2018年2月期:売上高4381億円)
既存店売上高2.2%増、全店売上高1.7%増

■イズミヤ(2018年3月期:売上高2328億円)
既存店1.2%減、全店4.2%減

■イオン九州(2018年2月期:売上高2320億円)
会社計既存店2.4%減、全店3.4%減
GMS・SuC既存店1.6%減、全店3.5%減
HC既存店9.0%減、全店8.9%減
その他既存店6.2%減、全店17.2%減

■イオン北海道(2018年2月期:売上高1866億円)
企業計既存店0.3%増、全店0.6%増
衣料既存店12.7%減、全店12.7%減
食品既存店5.2%増、全店5.6%増
住居余暇既存店1.1%減、全店1.0%減

■サンエー(2018年2月期:売上高1859億円)
既存店7.0%減、総合店5.6%減

台風24号による影響(9月29日全店休業、一部店舗は停電で数日間休業)と、旧暦行事(お盆)の前ズレの影響等により、前年割れとなった。

沖縄県では旧暦行事の時期ズレがあり、月次の業績に影響がある。お盆の時期は、今年が8月23日~25日、昨年が9月3日~9月5日だった。

■ミスターマックス(2018年2月期:売上高1183億円)
既存店売上高2.8%増、客数1.4%減
全店売上高4.0%増、客数0.3%減

大型の台風や長雨が客数に影響したものの、加工食品や米などの食品部門や家事用家電や季節家電などの家電部門を中心に売上を伸ばした。

9月は上旬から気温が平年並みに落ち着いたこともあり、ホームウェアやインテリアなどの秋物商品の立ち上がりも順調だった。

■オリンピック(2018年2月期:売上高1068億円)
既存店売上高・フード事業0.4%増の38億1200万円、ハイパー事業1.2%減の31億3700万円
全店売上高・フード事業2.3%増の38億8400万円、ハイパー事業0.9%減の32億600万円

既存店客数・フード事業4.4%減の233万5000人、ハイパー事業5.5%減の140万人
全店客数・フード事業2.6%減の237万9000人、ハイパー事業5.3%減の141万6000人

既存店客単価・フード事業5.0%増の1632円、ハイパー事業4.6%増の2241円
全店客単価・フード事業5.1%増の1633円、ハイパー事業4.7%増の2264円

■PLANT(2017年9月期:売上高869億円)
既存店売上高0.7%減、客数3.0%減、客単価2.4%増
全店売上高1.5%増、客数0.9%減、客単価2.4%増

9月は、台風21号の接近により売上・客数に大きな影響が見られ、本来この時期に売上が取れるレジャー・スポーツ用品、園芸用品等が伸び悩んだ。

一方で、相次ぐ台風の接近や豪雨災害、北海道胆振東部地震の発生により、防災意識の高まりから、全社的に水や防災用品の売上の伸びが顕著となった。

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