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東京地区百貨店/8月の売上は4.7%増の1159億円、5カ月ぶりプラス

2019年09月20日 10:30 / 月次

日本百貨店協会が9月20日に発表した8月の東京地区百貨店(13社25店)の売上高概況によると、売上高は約1159億円(前年同月比4.7%増)で、5カ月ぶりプラスとなった。

<百貨店(イメージカット)>
百貨店

店頭5.4%増(構成比90.5%)、非店頭1.6%減(9.5%)だった。

8月の東京地区の入店客数は2.2%増と3か月ぶりにプラスした。各社が企画した催事、夏休みのファミリーイベント、会員向施策が奏功したという。

また、好調が続く高額商材や、中旬頃までの猛暑による盛夏アイテムの活況、改装効果なども加わり、売上高は4.7%増と5か月ぶりにプラスに転じた。消費増税前の駆込み消費については、高級時計など高額品や紳士服、家具、和洋酒など一部商品で動きが見られた。

商品別では、主要5品目全てで前年をクリア。このうち、売上高全体に占めるシェアでは雑貨(11.9%増)が25.9%と最も高い値となった。

時計、絵画、宝飾など高額商材(美術・宝飾・貴金属)は、34.1%増と前月より21.0ポイントアップし、コスメフェアなどのイベントも好評だった化粧品は3カ月ぶりにプラスに転じている。

衣料品(3.9%増)は、天候与件から盛夏商材が好調。オーダースーツなどビジネス関連が伸長した紳士服・洋品(10.5%増)は、二桁増と高い伸びを示した。特選衣料、ドレス、ジャケット、肌着、プロパーの実需アイテム、秋物商材も堅調だった。

身のまわり品(2.1%増)は、ラグジュアリーブランドのバッグやビジネスシューズ、サンダル、カジュアルシューズが動いた。食料品(1.9%増)は、物産展など食品催事が盛況だった。手土産需要の和洋菓子、ビール、ワインなど酒類が好調に推移している。

一方、青果などが不調だった生鮮食品はマイナスとなっている。

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