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イオン/6月は外出機会の増加に対応もイオンリテール0.8%減

2022年07月11日 15:00 / 月次

イオンが7月11日に発表した6月度の主な連結各社の月次売上高によると、既存店売上高(前年同期比)は、総合スーパーのイオンリテール0.8%減、イオン北海道0.6%減、イオン九州0.4%増となった。

また、スーパーマーケットのマックスバリュ東海4.5%減、フジ・リテイリング1.9%増、マックスバリュ西日本4.6%減だった。ミニストップは1.4%減、ドラッグストアのウエルシアホールディングスは1.6%増だった。

<主な連結各社の月次売上高前期比伸び率一覧>

業態 社名 前年同期比
全店 既存店
GMS イオンリテール 3.7%減 0.8%減
イオン北海道 1.9%減 0.6%減
イオン九州 0.5%増 0.4%増
SM マックスバリュ東海 3.4%減 4.5%減
フジ・リテイリング 2.7%増 1.9%増
マックスバリュ西日本 3.5%減 4.6%
CVS
専門店
ミニストップ 3.0%減 1.4%減
ウエルシアHD 13.5%増 1.6%増
コックス 21.2%増 32.6%増
ジーフット 5.6%減 1.7%減
キャンドゥ 2.5%増 0.8%増

6月は記録的な猛暑、史上最速の梅雨明けの月となった。猛暑かつ3年ぶりに行動制限のない夏を迎える中、夏物衣料や水着、お祭り・花火大会等のイベント復活に対応した浴衣の展開を強化した。一方、食品等の生活必需品の価格や電気代が上昇し生活防衛意識がますます高まる中、価格据え置きを継続してきたトップバリュの食品・生活用品は、今後もお客のくらしを守ることを最優先に考え、引き続き企業努力により大半の商品の価格維持に努めることを発表した。

総合小売事業のイオンリテールは、コロナ下で需要が消失していた水着や旅行用品の展開を強化した。また、戦略的に展開を強化してきたトレンド型レディスカジュアル「エシーム」の既存店売上が前年の2倍を超えた。これらの結果、衣料の既存店売上は3カ月連続で前年を上回った。食品では、気温の上昇に伴い飲料やアイス等のフローズン商品、デリカ、弁当等が好調に推移し、食品の既存店売上はコロナ前の2019年度を超えた。

ヘルス&ビューティケアは、展開を強化してきたペット用品や調剤に加え、外出機会の増加に対応したメイクアップ用品が好調だった。また、衣料品や暮らしの品をネットで注文し、店舗受取りにも対応するイオンスタイルオンラインでは、ネット限定の大型セール「イオンスタイルオンライン BUZZTTO SALE(バズっとセール)」を開催した。お出かけ機会の増加を見据え、バッグやUV対策用品、化粧品等の展開を強化し、期間中の売上は前年同期間比約250%と好調に推移した。

スーパーマーケット事業のマックスバリュ東海では、今月も独自商品の開発やデジタルシフトを推進した。わらに三保松原の松葉を加えてかつおを焼き上げた「トップバリュわら松葉炙りかつお」を新発売したほか、スマートフォンで商品のバーコードをスキャンし、スムーズにレジにて会計してもらうサービス 「MaxGO(マックスゴー)」を今月から開始した。

ヘルス&ウエルネス事業のウエルシアホールディングスは、既存店の調剤売上が前年比6.3%増と引き続き堅調に推移した。また、6月1日付でコクミンとフレンチが連結子会社としてウエルシアグループ入りしたことにより、全店売上が伸長した。

サービス・専門店事業のコックスは、気温上昇とセール効果によりワンピース、Tシャツ、イージーパンツなどが好調に推移し既存店売上高は前年比32.6%増と大きく伸長した。

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