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セブンイレブン/新レイアウトで平均日販1万7400円増加

2019年09月18日 15:20 / 店舗

セブン-イレブン・ジャパンは9月18日、新レイアウト「タイプF2」を導入した店舗の平均日販が1万7400円増加したことを明らかにした。

タイプF2は、既存店を休業することなく改装できる新レイアウトで2019年2月期第3四半期から導入している。冷凍ケースを1台増設し2台設置、冷凍リーチインは1本増設し2本設置し、冷凍食品の売場・品ぞろえを拡大。冷蔵オープンケース9本を11本に拡大し、セブンプレミアムデリカの売場を拡大している。

冷蔵ケース拡大に伴いデザートを展開していたアイランド型冷蔵ケースを廃止し、デザートは冷蔵オープンケースに移設した。米飯ケースは4尺を3尺に縮小した。

2018年12月までにタイプF2を導入した411店の5月度の売上実績によると、タバコ3500円、冷凍食品2300円、麺類1300円、ソフトドリンク1200円、米飯1000円、サンドイッチ900円、デリカテッセン900円、アイスクリーム600円の売上が増加した。

2019年度は7000店にタイプF2を導入し、累計1万400店が新レイアウト導入店舗となる予定だ。

<高橋商品本部長>
高橋商品本部長

商品本部長の高橋広隆執行役員は、「アイランドケースがなくなり、視界が広がり、店内の回遊性が高まったことで、麺類・米飯・サンドイッチ・デリカテッセンが売れるようになった。その結果、売場を拡大した冷食とフレッシュフードが新レイアウトで、売上を伸ばした」と述べた。

その上で、「上期は、いまの品ぞろえ拡大して成果を出した。下期は、広がった売場に新しい提案を、商品政策としてどうするのかが一番の肝だと思っている。『近くて便利』というコンセプトを2009年に掲げて10年がたった。この原点に立ち返り、下期はいまの生活にあった新しい提案をする」と語った。

11月18日から、食器不要のトップシールトレーを使用した冷凍食品「きょうのおかず」シリーズを投入する。「炭火で焼いた牛カルビ」(343円)、「豚の生姜焼き」(321円)、「海老チリソース」(365円)を発売する。

「きょうのおかず」シリーズは、冷蔵ケース内で1かごにつき6フェース展開できる、陳列しやすい統一容器とすることで、店舗での視認率の向上を図る。

スーパーマーケットが対応できていない単身・2人世帯に適用の量目で、包丁・火を使わずに簡単に食べられる価値を提供する。

11月11日から首都圏で順次、フライヤー商品としてアジフライ(159円)を投入する。近くて便利な食卓の一品として、フライヤー商品でもおかず商品を強化する。

副菜として、セブンプレミアムの惣菜を10月以降、順次、リニューアルする。11月には、セブンプレミアム「きんぴらごぼう」(127円)を発売する。

商品開発の方向性について、高橋商品本部長は、「安心感のある『そうそう、これこれ』という親和性の高いメニューを開発する。レストランで食べるような特別なメニューは考えていない。家庭でお母さんが作るような、誰でも知っている普遍的なメニューを開発する」と述べている。

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