イオンモール/子ども向け設備を充実、10月に「須坂」「仙台上杉」相次ぎオープン
2025年10月02日 14:19 / 店舗
イオンモールは10月3日に「イオンモール須坂」(長野県須坂市)、10月8日に「イオンモール仙台上杉」(仙台市)を相次ぎグランドオープンする。両施設とも子どもを連れた家族の利用を想定した設備が充実。ファミリー層の取り込みにつなげる狙い。
イオンモール須坂は「ファミリーフレンドリー」でストレス軽減目指す
「ファミリーフレンドリーという考えのもと、子育てされているご家庭、親御様のストレス軽減を目指している」。
こう語るのはイオンモール須坂の岡本隆之ゼネラルマネージャー。同施設では3階にキッズエリアを設け、子ども向けの設備や店舗の充実を図っている。
フロアの中央部分には長野県産材を活用した子ども向けの遊び場「もくいくひろば」(3~6歳向け)のほかに、0~2歳向けの「あそびノ場」も設置している。
さらに「もくいくひろば」と「あそびノ場」の向かいには、長野県初出店のアミューズメント施設「ASOBLE(アソブル)」がある。
「ASOBLE」の無料遊具コーナーでは、信州大学の共同開発で生まれたドーム型の遊具「すざか生まれのフルーツドーム」や長野県の山をイメージした登って遊べる遊具、ふわふわドームを設置。対象年齢は6〜12歳だが、保護者同伴であれば0歳からでも遊べる。
そのほか売上の一部を地域の子どもに使われる「チャリティクレーン」(利用料金200円)や、地域最大級の「目がクレーン番長」(500円)も用意している。
その近くには、スターバックスの親子が利用しやすいファミリーフレンドリーな業態の店舗が、長野県に初出店する。
「キッズ向けのフラペチーノを提供したり、椅子やソファーも親子でゆったりと座れる」と岡本ゼネラルマネージャー。
3階にあるフードコート「FOOD FOREST」にも子育て優先エリアを設けている。「席を確保しにくい」「料理のピックアップが大変」といった意見に応え、イオンモールとして初めてベビーカーのまま利用できるボックス席を用意。「ベビーカーで中に入って、そのまま一緒にお食事ができる」(岡本氏)。このほかに専用のウォーターステーションを用意している。
フードコート近くにある授乳室は、家族で利用しやすいように広々とした空間を確保する。子ども用のフリースペースや個室ブースも設置しており、調乳機なども設けている。
イオンモール仙台上杉は雨天でも遊べる屋内外一体型の芝生広場を設置
10月8日開業の「イオンモール仙台上杉」では「あたらしい街ナカぐらし」をコンセプトに、大人と子どもがどちらも楽しめるよう工夫を凝らす。
目玉となる4階には、芝生広場「KAMISUGI ONE PARK(カミスギ・ワン・パーク)」が誕生。雨天でも遊べる屋内外一体型のため、開放的な芝生広場で天候や季節を気にせず子どもが遊べる。
屋外の遊具やソファには、踏んだり座ったりすると光るギミックが備わり、夜には非日常感が得られる空間としても利用できるという。
隣接するフードコート「グルメアリーナ」では、子連れでもゆっくりくつろげるように小上がり席を用意。「イオンモール須坂」の優先エリア同様、ベビーカーを開いたまま利用できる「ベビーカー対応BOX席」や、カウンター席のテーブル部分に穴をあけてベビーチェアを設置した「ベビー専用カウンター」も導入。近くにはキッズトイレ、授乳室も完備している。
3階では、キッズアパレルが3ブランドが出店。自社オリジナルと厳選されたセレクト商品を展開する「MARKEY’S」が東北初出店するほか、「F.O.Store」が宮城県内で初出店する。デイリープライスで楽しめるガールズ&ボーイズブランド「petit main」も開く。
キッズアパレルに隣接する形で、フロア共用部には子どもの遊び場「もくいくひろば」も設置。遊び場の目の前には保護者用の椅子・テーブルも設け、子どもが遊ぶ様子を眺めながら休憩できる。
子ども向けのエンターテインメントも導入。Gakkenが発行する人気シリーズ「学研の図鑑 LIVE」とコラボレーションした体験型施設「いきものレスキュー キミだけ図鑑」が東北初出店。タブレット端末「キミだけ図鑑」を手に取って大地を探索し、生き物を探して救出するといった体験が可能だ。
子どもたちが自らの好奇心で学びに触れ、自然や科学への興味・関心を深められる「体験型科学パーク あそぶんだラボ」も併設した。
クレーンゲーム機を中心に、体感ゲーム機、キッズカードゲーム機など幅広い世代が楽しめるアミューズメント施設「ゲームフィールド」も設置。ベビーカーでも安心して通れる広々とした通路設計となっている。
このほか館内には、子供向けのダンス教室や学習塾、英会話教室、バレエ教室、そろばん教室など計10店舗のスクールがオープンする。
取材・執筆 比木暁、古川勝平
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