大東物産/グルメンピック2017の総合企画会社、破産
2017年02月23日 09:00 / 経営
帝国データバンクによると、大東物産は2月20日、東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。負債は現在、調査中。
同社は、2013年5月にブリスフルフーズの商号で東京都中央区において設立。
事業内容については、自社のホームページにおいて、衣料品、食料品の輸出入業務のほか、さまざまなイベントの企画・運営を手がけるグループ会社と連携して物産展などのSPの企画・製作などを手がけると説明していたが、設立以降、商号が3回、代表が5回、登記面住所が5回変更されるなど流動的な経営が続いていた。
そうしたなか、自社が総合企画担当となり「東京グルメンピック2017」(会場:東京味の素スタジアム内・アジパンダ広場、2月13日~17日、20日~24日)、「大阪グルメンピック2017」(会場:舞洲スポーツアイランド・空の広場、2月17日~24日)の開催を発表した。
「東京五輪に向け、日本・全国各地のグルメを世界に発信していくことをスローガンとした最大級のグルメイベント」として、200名前後の出店希望者から総額数千万円の出店料を集めていた。
しかし、1月17日に突如、「グルメンピック2017事前説明会及び開催日程延期のお知らせ」を出店予定者各位に通知した。
「予定していた設備リース、会場施工、会場運営等の請負会社の急なキャンセルなどで、事故や災害を事前に防ぐことが困難となり、仮に発生をした際に極めて深刻な事態となることが判明した」などとして開催日程を延期するとともに「最短で8月末、遅くとも9月下旬でのイベント実施を予定している」と説明していた。
しかし、以後は会社側と連絡が取りづらい状態が続くなか、1月23日に出店予定者に「預かっていた出店料を2月末日に支払う」と通知していたが、ここに来て今回の事態となった。
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。