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スシロー/水留社長再任、神明から取締役2人の新経営陣を発表

2017年11月30日 13:10 / 経営

スシローグローバルホールディングスは11月27日、第3期定時株主総会の招集通知を開示し、取締役候補を発表した。

現在の取締役全員(5人)は、定時株主総会終結の時をもって任期満了となり、経営体制の強化を図るため3人増員し、取締役8人の取締役候補を提示した。

<水留社長>
水留社長

代表取締役社長の水留浩一氏は再任し、新たにあきんどスシローのプロパー社員出身の木下嘉人氏(あきんどスシロー執行役員総務部担当)、堀江陽氏(同商品本部長)、新居耕平氏(同営業本部長)が取締役となる。

また、2017年末までに投資ファンドのペルミラが保有するスシローGHD株式33%を約380億円で取得する神明からは2人を取締役候補として選出した。

神明代表取締役社長の藤尾益雄氏と同社上席執行役員グループ商品本部長の森竜哉氏が取締役候補となった。

社外取締役として、ゴールドマン・サックス証券出身で、現スシローGHD取締役(監査等委員)を務めるポール クオ氏、カルビー会長兼CEOの松本晃氏を選出した。

現スシローGHD取締役で、前あきんどスシロー代表取締役社長の豊崎賢一氏は取締役(監査等委員)に、取締役(監査等委員)の川島育也氏は、取締役(監査等委員)に再任する。

現スシローGHD代表取締役会長のスティーブ デイカス氏、取締役のアレキサンドル エメリー氏、取締役のジョン ダーキン氏は退任する。

新しい役員体制について、水留社長は「資本関係の変化を受けて、よりプロパー社員がマネジメントに参画できる体制にした」とコメントしている。

水留社長は、「経営者の仕事は、どれだけ、今いる社員がいい状態で前を向いて働ける環境を作れるかにある。その意味で業種は関係がない。業績が不振な会社は、みんなが同じ方向を向いておらず、社員も会社に対して不信感を持っている。こういった状態を作らないことが大切だ。ペルミラから委託されてスシローに入ったが、株主だけを向いた経営はできない。会社にとって、従業員、お客様にとって良いことを遠慮なくやる」と述べた。

また、「日本にはトヨタの自動車やソニーやパナソニックの家電など世界に通用するブランドがあるが、ソフト型の産業で世界に浸透しているブランドがない。アメリカのマクドナルドが、日本に普通にあるように、日本の食や文化を持つブランドが世界に広がることを目指したい。日本発のグローバルに展開するレストランチェーンというのは夢がある話だ。海外に旅行にいって、スシローの丸いロゴに出会えるようなことになれば、人生としてもやった感がある」と語った。

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