Webサイトのブランド力/一般企業ではサントリー1位、アサヒビール3位
2018年12月20日 16:00 / 経営
日経BPコンサルティングは12月20日、3万人以上のネットユーザーが国内500のサイトを評価する「Webブランド調査2018-秋冬」の結果を発表した。
Webサイトのリニューアルの効果や製品への関心、企業の好感度への影響などを明らかにするもので、2018年12月20日に調査報告書を発行・発売した。
総合ランキングは「Yahoo! JAPAN」が2017-春夏調査から4回連続で首位を獲得した。
一般企業サイト(インターネット専業企業サイトを除く)のトップ3は、「サントリー」「Tサイト」「アサヒビール」となった。
「サントリー」はWBIが前回調査から増減なしの87.5ポイントを獲得し、一般企業サイトでの首位を堅持した。同サイトは「態度変容:企業活動」の評価が全500サイト中第1位と極めて高い。
自由意見でもメインビジュアルの動画を始めとした企業活動に関連したコンテンツについての言及が多く見られ、同サイトがコーポレートメッセージ「水と生きる」の浸透に寄与しているといえる。
第2位は「Tサイト」で、WBIは前回から2.1ポイント減の76.7ポイント。WBIはやや低下したものの、「アクセス頻度」「行動喚起」を中心に高評価を維持した。
ポイントの確認やポイントプレゼントのキャンペーンを目的とした来訪者が多いサイトであるため、個別の項目では「キャンペーンコンテンツを利用」「メールマガジンの購読、会員専用ページにログイン」が高い得票率となった。
一般企業では、3位アサヒビール、4位アサヒ飲料、5位サッポロビール、6位ヤマト運輸、7位エスビー食品、8位キリン、9位CLUB Panasonic、10位花王となった。
前回から今回にかけてスコアが大きく上昇したサイトは「アサヒ飲料」「企業情報|ソフトバンクグループ」「S&B エスビー食品」だった。
「アサヒ飲料」は前回から13.0ポイント増の74.0ポイント、「企業情報|ソフトバンクグループ」は10.7ポイント増の53.2ポイントだった。
「アサヒ飲料」は「態度変容:企業活動」、「行動喚起」の評価が大幅に上昇し、自由意見では新製品情報やキャンペーンコンテンツ、CM情報に関する好意的な意見が目立った。
同サイトは大きなリニューアルは行っていないが、製品情報の継続的な発信が購入やキャンペーン利用といった行動を喚起していることに加え、異なるタッチポイント間で統一感のあるブランドイメージを訴求していることが、サイト来訪者に好意的に受け止められたといえる。
近年の企業Webサイトの動きとしては、PCやスマートフォンなどさまざまな閲覧デバイスを考慮したサイトデザインが増加している。
会社情報が主体となるコーポレートサイトを中心に、表現を工夫したコンテンツで企業活動を訴求したサイトが見られるようになっている。
調査結果の傾向としては、来訪者の目的に合った情報を的確に提示しているサイトや、製品・サービスや企業活動の魅力を積極的に発信しているサイトの評価が高い。
企業のマーケティングや広報活動におけるサイトの貢献度を本調査で確認し、顧客接点の改善やブランド力の強化に役立て欲しいという。
■Webブランド調査2018-秋冬
https://consult.nikkeibp.co.jp/info/news/2018/1220wb/
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