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ローソン×日本郵便/フリマアプリ発送の店舗負担軽減、既存物流活用

2019年10月28日 14:35 / 経営

ローソンは10月29日、東京都と神奈川県内の「スマリ」展開の17店舗で、日本郵便のオークションサイトやフリマアプリの出品商品を発送する「e発送サービス」を新たに取り扱う実証実験を開始する。

<スマリボックス>
スマリボックス

実験では、現在首都圏の300店舗で展開している、ローソンの既存物流を活用したEC商品やレンタルサービスの返品・返却サービス「スマリ」の仕組みを活用。日本郵便と連携して実施し、次年度以降の全国規模での店舗拡大を検討する。

近年、オークションサイトやフリマアプリなど個人間の取引が拡大し、ローソンにおいても、都市部の店舗を中心に発送利用件数が昨年対比で約6割伸長(2018年3月~9月対比)。それに伴い、預かり荷物の保管場所の確保や店舗オペレーションの増加が課題となっている。

「スマリ」を活用しない「e発送サービス」は、オークションサイト・フリマアプリの出品者が、全国の郵便局やローソン店舗で出品商品を発送できるサービスで、ローソンでは2017年より取り扱いを開始した。

使い方は、各サイト上で必要な手続きを行った後、ローソンに設置しているマルチメディア端末「Loppi(ロッピー)」とレジで申し込みを行う。その後、レジで発行された複数枚の伝票を専用の納入袋に入れて出品商品に貼り、店舗従業員に預ける。

店舗従業員は、レジでの受け付け後に必要な伝票を渡すとともに、預かった荷物を店舗のバックヤードで保管し、集荷の際に郵便局の配達員に渡していた。

<実験操作の流れ>
実験操作の流れ

今回の「スマリ」を活用した「e発送サービス」は、お客が直接店内に設置しているスマリボックスで操作を行い、発行される発送ラベルを出品商品に貼り、自身でスマリボックスに入れる。

スマリボックスに投函された荷物は、これまで同様、集荷の際に郵便局の担当者が回収。お客にとっては、レジ待ちや複数枚の伝票の貼り付け作業が軽減される。店舗にとっても、荷物の保管場所の削減、店舗従業員の省力化につながるという。

<「e発送サービス」専用のスマリボックス増設部分>
増設部分

なお、「e発送サービス」専用のスマリボックスは、既存のEC商品の返品・レンタル品の返却専用ボックスの横に増設される。

■e発送サービス概要
運営事業社:日本郵便
取扱いサイト:ヤフオク!、モバオク、メルカリ、ラクマ、PayPayフリマ
取扱い拠点:全国の郵便局(約2万100カ所)、全国のローソン店舗(約1万3600店)

■実験概要
取り扱い:「ゆうパケット」・「ゆうパケットプラス」サイズのみ
※「ゆうパック」は対象外。「プライバシー配送」及び「拠点受取」としたものに限る。
実施店舗:東京都・神奈川県内17店舗(10月29日時点)

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