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コーナン商事/PPIHグループ「ドイト」HC事業・リフォーム事業を承継

2019年11月29日 16:30 / 経営

コーナン商事とパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は11月29日、PPIHの連結子会社であるドイトの運営するホームセンター事業とリフォーム事業をコーナン商事が承継すると発表した。

会社分割の方法により、ドイトから承継事業を分離し、コーナン商事が事業を承継する。

ドイトの2019年6月期の売上高は158憶7200万円、営業利益1億2200万円、経常利益1億9400万円、当期利益100万円。うちホームセンター事業とリフォーム事業の売上高は148億800万円だった。

ドイトは承継する事業のほか、「ドン・キホーテ」「MEGA ドン・キホーテ」を含むPPIHグループが運営する店舗と第三者が運営する店舗の賃貸管理事業を運営している。

賃貸管理事業は、コーナン商事へ承継せず、引き続きドイトが継続する方針で、PPIHグループが運営する店舗についても、PPIHグループが引き続き運営する予定だ。

<MEGA ドン・キホーテ内のドイト店舗>
MEGA ドン・キホーテのドイトの店舗
※2016年6月編集部がダイシン百貨店で撮影、現在は閉店

コーナン商事は、「ドイトは、まさにホームセンター業界発祥の草分け的存在の企業であり、出店戦略においても重要な地域である首都圏を中心に16店舗を展開しており、該当地域における有力な営業基盤を有している企業」。

「ドイトの本事業を承継することで、首都圏での事業基盤の一層の強化を図ることができるともに、グループが培ってきた商品企画力、販売力、物流やシステムなどの経営ノウハウを提供、融合することで、高いシナジー効果を発揮することができる」と事業承継を説明している。

ドイトは、国内で最初のDIY専門店をオープンするなど、ホームセンターを運営する老舗企業だが、2007年にPPIHの連結子会社(持分比率100%)となり、グループの国内流通・リテール部門に加わった。

PPIHでは、グループ内の経営資源の選択と集中を行うことを含めたさらなる成長が必要となると判断している。そこで、ドイトの事業を、ホームセンターなどを営む企業に承継し、運営してもらうことが最良の手段であるとの判断に至った。

承継会社であるコーナン商事は、収益性の高いプライベートブランド商品を数多く取りそろえており、ドイトの注力分野であるプロ顧客向け業態についても73店を展開するなど、豊富な運営ノウハウを有していることから、最も相応しい承継先であると判断したという。

コーナン商事の2019年2月期の売上高は3195億9500万円、営業利益198億9100万円、経常利益187億7200万円、当期利益108億5400万円だった。

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