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セブンイレブン/「加盟店支援」主要施策の進捗発表

2020年02月14日 16:40 / 経営

セブン-イレブン・ジャパンはこのほど、加盟店支援策として新たに導入した主要施策の進捗状況を発表した。

<セブンイレブン>
セブンイレブン

■人手不足対応で「従業員派遣制度」など拡充

店舗で一時的に人手不足が生じた際、加盟店が派遣人材を活用できる従業員派遣制度を拡充。派遣会社から店舗に人材を派遣できる店舗を1月末時点で約1万1000店に拡大した。

パート・アルバイトの募集では、採用ホームページや求人媒体などを活用し、応募者増加に向けた施策・制度を拡充。すでにLINE応募を追加したほか、LINE通知、短期募集掲載を開始した。1月実績で1店あたりの求人応募数は前年比41%増となった。

少人数での効率の良い店舗運営を実現するために、シフト・作業割当の自動作成システムを新たに開発・導入した。2019年秋商品展示会で店舗へ案内し、1月から東北エリア全店でテストを開始した。9月までに、全国にシステムを拡大する予定だ。

加盟店オーナーが労務知識を増やし労務局・社労士に直接質問できる場(勉強会)を、加盟店オーナー共済会と連携して提供。2019年6月から2020年1月までに、132カ所で開催し、5471店が参加した。

店舗従業員の育成を支援するために、本部社員が講師となり、店舗従業員向けにレジ接客研修を実施。2019年3月から2020年1月までに2500回の研修を行った。2019年9月からは、新人研修の運用を開始した。

外国籍の店舗従業員の育成を支援するために、日本文化を理解してもらい、接客の基本を学ぶ場を提供。2019年3月から2020年1月までに外国人レジ接客研修を69回、実施した。

加盟店オーナーが冠婚葬祭や急な疾病などの際に、本部社員がオーナー業務を代行するオーナー・ヘルプ制度では、2019年9月にオーナーヘルプを担う組織を設立した。2019年12月末時点で約300人体制の組織となっている。2019年12月実績では、655店、1785日の対応実績となった。

■新検品システム2021年2月に全国拡大

検品作業に関する店舗業務を効率化するために、フレッシュフード納品時、番重ごとの検品ができる新検品システムを開発。2019年2月から北海道エリアで先行テストを実施。2020年8月から導入エリアを拡大し、2021年2月までに全国に拡大する予定だ。

店舗従業員の作業負荷を軽減するため、カウンター商材の販売什器を自動で洗浄できる食洗機を導入。1月末時点で、1万5770店導入した。

<FFウォーマーのスライド化・LED化>
FFウォーマーのスライド化・LED化

店舗業務の作業の向上、清掃時間の削減を支援するために、省人化を支援する10個の設備を導入。「新型常温ゴンドラの棚のスライド化」で、商品陳列時間を71分削減、「新型オープンケースの棚を全てスライド化」し品出し時間を30分削減、「ヒーターをIH方式へ変更した新型フライヤー」は、煮沸不要で清掃が簡易化でき60分の作業時間を削減できる。

「換気フードの清掃が水洗いで済む仕様のオイルスマッシャー」で15分、「新型FFウォーマーのスライド化・LED化」で7分を削減する。

「新型ウォークイン冷蔵庫」は797本の陳列量が増加し10分を削減、「レジ袋の取り出しを屈まずに取り出せる仕様にすること」で20分を削減する。

「新型平台冷凍ケース(アイスケース)」はフィルター清掃を簡略化し6分、「新型低温リーチイン」もフィルター清掃を簡略化し2分、「新型栄養ドリンクケース」もフィルター清掃を簡略化し2分の作業時間をそれぞれ削減する。省人化10設備は、1月末時点で801店に導入した。

IH方式の新型フライヤー、オイルスマッシャー、新型FFウォーマーのフライヤー3設備は、5314店に導入した。

店舗業務の効率化を実現し、店舗従業員のレジ作業負担を軽減するため、セルフレジを新たに開発・導入。2019年12月からキャッシュレス専用のフルセルフレジの実証実験を開始。2020年5月末までに「自動釣銭機」を全店に1台設置する予定だ。

<セルフレジ>
セルフレジ

オーナーの悩み、経営課題を調査し、更なる加盟店の満足度向上に活用するため、全店を対象としたアンケートを2019年7月から8月に実施。2020年1月に加盟店にアンケート結果を冊子にして配布している。

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