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エブリイ/パート含め4400人に「支援金」マスク、消毒液を無料配布

2020年04月16日 15:30 / 経営

エブリイは4月14日、従業員に向けた「感染予防・健康維持のための支援金」を正社員・パート・アルバイト約4400人に支給すると発表した。

同社では、1月31日社内に「新型コロナウイルス対策本部」を発足し、2月1日から、店舗の営業時間の短縮、店舗入口に消毒液設置、試食・惣菜ばら売りの中止、外食のホーミイダイニングの雇用の一部をエブリイで引き受けるなど取り組んできた。

■衛生備品購入費用として「支援金」支給

今回、従業員の感染予防・健康維持を目的に、マスクやアルコール消毒などの衛生備品購入費用として支給。2020年4月1日時点で、エブリイ、エブリイホーミイホールディングス、すまいるエブリイに在籍している正社員・パート・アルバイト約4400人が対象となる。

正社員に3万円、ロングパート社員に2万円、ショートパート社員・アルバイト社員に1万円を4月中旬に振り込む。

現在、マスクが品薄の状態が続いており、従業員が自身でマスクを確保することが困難になっていることを受け、従業員1人につき50枚のマスクを5月から配布。アルコール消毒液も4月20日頃より支給予定となっている。

希望する従業員には、飛沫飛散防止のため、フェイスガードを配布している。

店舗展開エリアにおける学校休校を受け、4月末から小学生・中学生・高校生が家庭にいる従業員を対象に、お米10㎏を無料で配布する。

今後、店内の混雑を避けるため、チラシ特売を自粛。レジカウンターには4月15日から順次アクリルボードでの透明の間仕切りを設置し、飛沫の飛散防止を図る。

■直接手を触れる部分に防菌テープ・旅行申請ルールを制定

また、従業員に対し、毎日の検温、入店・出社時の「健康チェック表」記入・上長の確認、手洗い・うがい・手指アルコール消毒の徹底に加え、接触感染の対策のため、ドアノブや手すりなど、直接手を触れる部分に防菌テープを張り付けた。

社内で罹患患者発生時の体制を構築。発生確認後、すみやかに自社消毒を開始する社内ルールなどを制定した。

社内会議・研修、出張の延期・中止、不要不急の外出を自粛するため、旅行時の申請ルールを制定し、従業員の健康確認体制を整えた。

別棟の研修センターなどの施設を活用し、オフィスシェアを実施することで感染リスク低減を図っている。

従業員のケアのために、人事部内に相談窓口も設置している。

■地元飲食店・農家も支援

さらに、地元の飲食店への支援策として、地元飲食店向けの相談窓口を設置。福山を中心とする地元飲食店が作った弁当・惣菜をエブリイ店舗で販売するプロジェクトをスタートした。

緊急支援として、ゴールデンウイーク明けまでの期間限定で、エブリイ「緑町店」「駅家店」の敷地スペースを無償で出店スペースとして提供している。

給食用・外食加工に出荷している農家のホウレンソウ、しいたけなどを買い取り、エブリイの青果コーナー・惣菜コーナーで販売している。

エブリイの2019年6月期売上高816億円(直営店のみ)、広島県・岡山県・鳥取県・島根県に直営41店舗、業務スーパー2店舗、FC15店舗を展開している。

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