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飲食業の倒産/過去最多の累計810件、居酒屋苦戦目立つ

2020年12月23日 17:10 / 経営

東京商工リサーチは12月23日、「飲食業の倒産動向」(速報、2020年1月~12月22日現在)を発表した。

<飲食業の苦境が改めて鮮明に>
飲食業の苦境が改めて鮮明に
※出典:東京商工リサーチホームページ

2020年(1月~12月22日)の飲食業倒産(負債1000万円以上)は、累計810件で、年間で過去最多の2011年の800件をすでに上回り、過去最多となっている。

「食堂、レストラン」と「バー、キャバレー、ナイトクラブ」の2業種を除く8業種で、前年の件数を上回った。特に、感染抑制のために、休業や時短営業を要請された「酒場、ビヤホール(居酒屋)」は168件と、これまで最多だった2012年(141件)を大きく上回った。

資本金別では、倒産した810件すべてが資本金1億円未満の中小・零細企業が占めている。形態別では、破産が767件(構成比94.6%)と大半を占めた。

原因別は、「販売不振」が688件(前年比3.1%増)で最多。次いで、「既往のシワ寄せ(赤字累積)」36件(28.5%増)、「事業上の失敗」30件(21.0%減)と続く。

「不況型倒産」(既往のシワ寄せ+販売不振+売掛金等回収難)は724件で、構成比は約9割(89.3%)となっている。

■問い合わせ
東京商工リサーチ 情報部
TEL:03-6910-3155

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