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アスクル/「ASKUL」でAIスコアリング導入、専門商材を購入しやすく改善

2021年12月21日 14:40 / 経営

アスクルは12月21日、事業所向け通販サービス「ASKUL」で、半導体商社のマクニカ(横浜市)のAIを使った商品の重要度を数値化するツール「重要属性スコアリング AI」の導入を開始したと発表した。

<「重要属性スコアリング AI」を導入したサイト運営の仕組み>

「重要属性スコアリング AI」は、マクニカのフルカスタマイズAIサービス「 CrowdANALYTIX(クラウドアナリティクス)」の一つで、AIを活用して取扱商品の重要属性項目を抽出する。具体的には、商品購入の決め手になるという「容量」「長さ」などの属性項目を、ウェブ上のデータと「ASKUL」のサイトのデータからデータを取得し、重要度をスコアとして数値化する。

<「マイクロピペット」の重要属性抽出の結果(イメージ)>

例えば、実験や検査で使用される「マイクロピペット」の情報では、ウェブ上のデータで重要度スコアの上位で抽出された「容量」「タイプ」「ブランド」などの基本情報に加え、先端部分の数である「チャンネル数」や「オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)」の対応を情報で掲載すべきことが分かるようになった。

これまでは特性や使用場面などの情報収集が必要で、時間やコストがかかっていた。ツールを使うことで、これまでと同じ時間でより多くのアイテムの商品情報の充足が可能になったとしている。

アスクルは、医療・介護や製造業などの顧客を戦略業種と位置付け、専門商材の拡大に注力しており、商品数の現在の2倍となる1800万にする目標を掲げアイテム数の拡大を行っている。

一方で、「医療」「工具」「研究開発」などの専門性の高い商品カテゴリーでは「購入判断に必要な属性項目が何か分からない」「どのようなワードで検索・購入されているかが把握できない」という課題があった。

こうした背景から、今回、AIを使って属性項目の重要度を数値化し、抽出されたスコアをもとに商品特性に合致した適切な情報をそろえて商品を掲載する手法を取り入れた。その結果、専門商材が選びやすく買いやすい売り場づくりができたという。同社では今後もデータや技術を活用し、顧客が購入しやすい売り場を作っていくとしている。

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