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U.S.M.H/都市環境野菜の市場拡大目指すコンソーシアム設立

2023年06月01日 14:58 / 経営

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(U.S.M.H)とプランテックスは6月1日、都市環境野菜の市場拡大を目的として「持続的な都市環境野菜サプライチェーン構築(Sustainable urban Environment vegetable supply chain Development:省略してSEED)コンソーシアム」を設立した。

<THE TERRABASE 土浦のレタス栽培棚>

2社は2022年6月に野菜工場「THE TERRABASE 土浦」(茨城県土浦市)を立ち上げてから1年間、安定稼働を続けている。U.S.M.Hが商品開発から生産、流通、販売まで一貫して関わるSPFモデルにより、収穫から24時間以内に店頭に並ぶ超高鮮度レタスの供給体制を構築。プランテックスが開発した世界初の密閉型栽培装置により、洗わずに食べられる高栄養価のレタスをU.S.M.Hグループの約200店舗へ毎日出荷している。

<イメージ図>

プランテックスの装置は、植物の成長に影響を与える光・空気・水に関する20種類の環境条件(気温・湿度・気流速度など)を精密に制御できるという。装置ごとに環境条件を設定できるため、レタスとバジルなど複数の品種の野菜を、同じ工場内でもそれぞれ最良な条件で育てることができる。独自開発の植物成長制システムの指示により、自動的に稼働。装置内の各種環境条件や植物の生育状況(光合成速度や蒸散速度など)は、常時リアルタイムでモニタリングされ、植物の成長不良の予防・早期発見もできる。これらの技術が導入された最先端の植物工場では、健康成分が豊富かつ美味しい野菜をスムーズに生産することが可能だ。

<共創イメージ>

今回、設立した「SEED コンソーシアム」は、これまで2社が野菜工場で取り組んできた「持続的な野菜の製造小売モデル」をさらに発展させたもの。共創パートナーの参画を募り、プランテックスの技術から生み出される高品質野菜のラインアップを拡大し、都市環境野菜事業モデルの未来デザイン構築を目指す。共創パートナーと新たなサプライチェーンモデルを確立することで、都市部における食の安定供給といった課題に対しても取り組んでいく。

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